蒲公英(たんぽぽ) 撮影日:2009年1月24日 撮影:管理人早いもので、今年も一ヶ月が過ぎようとしている。暖冬といわれた今季、予想通りなのか妙に暖かい日が続いている。異常と言われながらも、穏やかで過ごしやすい日々が続くのはありがたいことではあるが、思い出したようにやってくる急激な寒さが、暖冬に慣れた我が身体に、冬の厳しさを思い出させる。
掲載の写真は、ご存知の蒲公英(たんぽぽ)。暖かさに誘われ早々と顔を出したようだが、冬の冷たい風への対処なのか、茎は短く、地面にへばりつくように咲いている。見たところ在来種のようだ。所構わず咲く外来種に押され、その数を減らしたと聞くが、ここでは毎年見ることができる。結構逞しいようである。
70%の国民の反対を無視するかのように、定額給付金は国会を通過した。以前TVで、ある有名な市長が「地域医療の赤字解消を含めて、もっと有効な使いみちはあるはずだ!」と言っていたのを思い出す。海の向こうの大国では、今までの政権に「ノー」を付きつけるがごとく新政権が誕生したが、こちらの在来種は、支持率低下もどこ吹く風、ゴーイングマイウェイのようである。

大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり) 撮影日:2009年1月17日 撮影:管理人大犬の陰嚢(おおいぬのふぐり) 撮影日:2009年1月17日 撮影:管理人今日1月20日は二十四節気の1つ大寒。この日から立春までが寒(かん)の後半、寒中見舞いを出すのはこの期間となる。今日の飯田地方、異様に暖かかった昨日に比べればそれなりの寒さは感じるが、大寒というには程遠い感がある。このまま春に向かうとは思えないが、何となく3月頃の気候を思わせる。来週辺りからまた寒さが厳しくなるという話だが、暖かさに慣れてきている我が身体は、もう寒さは御免と言っているようである。
写真は、神社の近くの土手で見つけた犬の陰嚢(いぬのふぐり)。元来、春先にその訪れを告げるように咲き始めるという認識をしている。最近はその花の時期も区々の感があるが、今年は順当な咲き始めというところだろうか。不安定な気温の中で、芽吹いては枯れ、咲いては枯れと、野草たちの、生きるための挑戦が始まる頃でもある。
雪が少なく、日によっての寒暖の差が激しい今季。大寒を過ぎ、立春に向けて冬は最後の一山を迎える筈だが、今ひとつ季節の動きがつかめない我が身体。冬の最中に、一時緩んだ寒さの中で咲く小さな野草に、その逞しさを学びたいと思うこのごろである。

飯田市街地の公園の梅 撮影日:2008年1月4日 撮影:管理人飯田市街地の公園の梅 撮影日:2008年1月4日 撮影:管理人今年の三が日、当てにならない政府の不況対策に、行き着くところは神頼みということか、神社などでは初詣の参拝者で結構賑わったようである。
そんな今年も10日以上が過ぎたが、巷では9日の土曜日を入れ、3連休のところも多いのではないだろうか。連休の最後、12日は「成人の日」ということだが、私は未だに違和感がある。
そもそも「成人式」は、元々小正月に行なわれていた「元服の儀」を、1948年に公布・施行された祝日法によって、1月15日と定めたもの。しかし、2000年から導入された※「ハッピーマンデー制度」により、1月の第2月曜日に移動された。もっとも、歴史的観点からか、移動には結構反対意見もあったらしいが。
掲載の写真は市街地の梅である。未だ蕾ではあるが、確実に開花のための体制に入りつつあるのが分かる。中国の長江流域の原産で8世紀半ばに渡来した梅。日本の気候に馴染んでいないためか、花粉媒介のための昆虫の少ない時期に花をつける。夏の終わりから秋にかけての気候によって、翌年の開花がほぼ決まるといわれているが、桜などに比べ休眠が浅いらしく、その開花時期は天候によってそれなりに変わるはするらしい。“頑固さと柔軟性”が同居したような生態だが、生物として生き抜くために彼らが選んだ方法だったのだろう。
頑なに守るもの、状況に合わせて変えるもの。梅の生態ではないが、昨年の終わりから見えてきた現経済システムの末路のような現状に、いったい何を守り何を変えればいいのか。
その効果も怪訝されながらの定額給付金配布、ましてや、議員がそれを受け取るかどうかの論議では何も変えられまい。事態が逼迫する中、強い信念と理念の基に、もっと真剣な論議と、現状に合った柔軟な対策を打ち出して欲しいものである。

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※ハッピーマンデー制度:
週休2日制が定着したこともあり、月曜日を休日とする事によって土・日曜日と合わせ3連休となる。国民に余暇を過ごしてもらおうという趣旨で制定されたもの。

夢幻-雨上がり-(the digitalart '97 審査員特別賞受賞作品)3DCG作成:管理人2009年、平成21年の幕開けである。
地球環境の悪化をはじめとして、テロ・紛争の激化、現経済システムの欠陥の現れともいえる金融危機から始まる不況の嵐。お世辞にも良い年とは言い難かった昨年。
今年は是非とも、年末に選ばれた「変」の字のごとく、より良い変革の年になって欲しいものだ。
画像は「夢幻-雨上がり-」。雨の上がり幻想的な雰囲気と差し始めた日の光を3Dで表現しようとしたものである。かなり古いもので1997年作成のもの。
新年を迎え、毎度の在り来たりの表現だが、新たなこの年が、全ての人々にとって、より良い年になるよう心より願う。

バーチャルタウンいいだから2009年丑年の年賀。本年もよろしくお願い申し上げます♪
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平成21年 元旦
バーチャルタウンいいだ