飯田市街地の公園の梅 撮影日:2008年1月4日 撮影:管理人飯田市街地の公園の梅 撮影日:2008年1月4日 撮影:管理人今年の三が日、当てにならない政府の不況対策に、行き着くところは神頼みということか、神社などでは初詣の参拝者で結構賑わったようである。
そんな今年も10日以上が過ぎたが、巷では9日の土曜日を入れ、3連休のところも多いのではないだろうか。連休の最後、12日は「成人の日」ということだが、私は未だに違和感がある。
そもそも「成人式」は、元々小正月に行なわれていた「元服の儀」を、1948年に公布・施行された祝日法によって、1月15日と定めたもの。しかし、2000年から導入された※「ハッピーマンデー制度」により、1月の第2月曜日に移動された。もっとも、歴史的観点からか、移動には結構反対意見もあったらしいが。
掲載の写真は市街地の梅である。未だ蕾ではあるが、確実に開花のための体制に入りつつあるのが分かる。中国の長江流域の原産で8世紀半ばに渡来した梅。日本の気候に馴染んでいないためか、花粉媒介のための昆虫の少ない時期に花をつける。夏の終わりから秋にかけての気候によって、翌年の開花がほぼ決まるといわれているが、桜などに比べ休眠が浅いらしく、その開花時期は天候によってそれなりに変わるはするらしい。“頑固さと柔軟性”が同居したような生態だが、生物として生き抜くために彼らが選んだ方法だったのだろう。
頑なに守るもの、状況に合わせて変えるもの。梅の生態ではないが、昨年の終わりから見えてきた現経済システムの末路のような現状に、いったい何を守り何を変えればいいのか。
その効果も怪訝されながらの定額給付金配布、ましてや、議員がそれを受け取るかどうかの論議では何も変えられまい。事態が逼迫する中、強い信念と理念の基に、もっと真剣な論議と、現状に合った柔軟な対策を打ち出して欲しいものである。

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※ハッピーマンデー制度:
週休2日制が定着したこともあり、月曜日を休日とする事によって土・日曜日と合わせ3連休となる。国民に余暇を過ごしてもらおうという趣旨で制定されたもの。