大願時の南天。 撮影日:2004年12月19日 撮影:管理人大願時の南天。 撮影日:2004年12月19日 撮影:管理人今年、2008年も後一日を残すのみとなった。昨年の文字「偽」の余波なのか、食品偽装を始め、詐欺紛いの事件は相変わらず。あげく、年金問題などに端を発し、今更ながらの公機関の腐敗が炙り出されてきた。そんな現状に加え、年の後半には大国発の恐慌の嵐が押し寄せ、この年末に仕事も住まいまでも失う人々が急増。一流と言われる企業の社会的責任の無さを痛感する結果となった。
なんともひどい年になったと言わざるを得ないが、そんな現状を変えたい・変わって欲しいとの願いからか、今年選ばれたのは「変」。何をどう変えなければならないのか、実際に数え上げれば切りがないような気もするが、「民主主義国家」としてまだまだ未熟なこの国の成熟度を上げるため、政治を含め、官・民共にかなり大きな変革が必要だろう。
掲載の写真は「南天(なんてん)」。「難を転ずる」の意で、毎年年末に撮影・掲載してきたものである。新しい年には、現状より多少なりとも明るい兆しを見たいというのが誰しも抱く感情。己自身、体調を含めてあまり良い年だったとは言い難く、この「難を転ずる」は私自身の願いでもある。残念ながら、今年は時間を含め全てに余裕が持てず撮影は断念。掲載は2004年に撮り溜めたものとなるが、新たに訪れる年が、全ての人にとってより良い年になることを祈り、今年もその「南天(なんてん)」を載せて「盆地に吹く風」の締め括りとする。

トンネルを抜けるとこの中心部に出る 撮影日:2008年10月18日 撮影:管理人なぜかトンネルがある。 撮影日:2008年10月18日 撮影:管理人アスレチック?遊園地? 撮影日:2008年10月18日 撮影:管理人今年も残り一週間。ようやく慌しさが漂い始めた今日この頃である。暖かかった一昨日(22日)までとは打って変わり、昨日・今日と最低気温は久しぶりの氷点下。特に今朝はかなり冷え込んだ。この大きな寒暖の差に、我が身体はさすがに順応できないようだが、「冬は寒い方が相応しい」などと、ちょっと気取ってやせ我慢。
飯田市には、市街地を見下ろすように聳え立つ※風越山がある。その東側の麓にある「かざこしこどもの森公園」。上段には、陶芸などの体験工房を始めとしたいくつかの施設らしきものと、その中央付近には少々違和感を感じる遊園施設のようなものがある。周りの木々の間には遊歩道らしきものも設けられ、それなりに自然を感じられるようにはなっているが、元々ある自然を削ってまで作る観賞用の擬似自然と利用頻度不明の建物。これも、箱物公共事業に頼る風潮と資本主義経済が齎した弊害だろうか。 - 続きを読む -

湯たんぽのひび割れ 撮影日:2008年12月18日 撮影:管理人ポリエチレン湯たんぽ 撮影日:2008年12月18日 撮影:管理人12月も中旬を過ぎた。暖かいためか今一つ年末という気がしてこないが、それでも季節は冬、すでに暖房器具は欠かせない存在となっている。来週辺りから例年通りの気温に戻るということだが、上がったり下がったりと急激な気温の変化は身がもたないのが現状。できれば緩やかに変化して欲しいものである。
寒さが厳しさを増すこの時期、我が家は湯たんぽが登場する。昔ながらのトタン製のものとポリエチレン製の2種類。購入は同じ年、今年で3度目の冬となる。
先日、早々と使用していたトタン製のものに加え、厳しくなる寒さに備えポリ製もお目みえとなった。実はこのポリ製湯たんぽ、昨年にはすでにキャップのパッキンが切れ、湯漏れを起こしていた。パッキンの位置の調整と、湯量の調整でなんとか使えていたものである。
湯を入れ、パッキンの位置を気にしながらキャップを締めたが思いもよらぬ所から漏れた。本体である。目をこらして見ると、少しひび割れらしきものが見える。熱湯使用のため、劣化を早め材質が硬化したのだろうか。購入してから丸2年。そのあまりに短い耐用期間にかなりの衝撃を受けた。 - 続きを読む -

もし2%の人に読んでいただけたら・・・。カレンダー表紙 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人12月。師走(しわす)と呼ばれる月に入り、すでに一週間が過ぎた。年が終わるまで残り一ヶ月を切ったことになるが、己の年齢も加味してか、一年の経過の早さに愕然とする。
次の年が気になり始めるこの時期、宣伝などの意味で配られるものも含めていろんなカレンダーが飛び交うようになる。つい数日前のことなるが、連れ合いが面白そうなカレンダーを買ってきた。
「このカレンダーはトイレに貼ってお使いください」と書かれたそのカレンダー、毎月、環境・社会・政治などの風刺とも言える言葉がイラストと一緒にかかれている。ブラックとして笑えるもの、納得させられるもの、考えさせられるものなど、私の中では久々のヒットカレンダーとなっている。
さて、その月別のお題はというと、1月「ブータン」、2月「変差値」、3月「なぜ?」、4月「野蛮国」、5月「政治家各位」、6月「サヨナラ」、7月「おぬしもワルよのう」、8月「匙(さじ)」、9月「Who?」、10月「1%」、11月「不思議な話」、12月「日本はどうですか?」となっている。

2月「変差値」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 4月「野蛮国」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 7月「おぬしもワルようのう」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 9月「Who?」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人

大国発の不況の嵐が世界を巻き込むのは現実のものとなりつつある今日、ヨーロッパなどではEUの環境優先の方向に異論を唱える国も出てきていると聞いている。実際、失業者が増えつつある現状に、経済の動向は無視できないのが実状だが、そんな時だからこそ、経済を含め、今まで人が作り上げてきた仕組みを根本から見なおす必要があるのではないのか。
我が国の政治の体たらくや、官僚機構の腐敗は固より、世界中で見えてくる経済の格差、社会の格差、戦争・紛争、そして自然と地球環境の悪化。
実際、個々人の意識だけで全てが解決されるとは思わないが、そこから始めなければ意味がないのも事実である。50年先、100年先を生きる子孫に、一体何を伝えられるか、何を残してやれるのか、今を生きる我々の責任はかなり重い気がしている。
年末に手に入れた、粋(いき)とも言える切り口を持ったカレンダーに、ふとそんなことを考えた12月の初旬である。

※なお、このカレンダー、ネットでも購入できる。
「1%あなたはその中にいますか」 2009年度カレンダー