大願時の南天。 撮影日:2004年12月19日 撮影:管理人大願時の南天。 撮影日:2004年12月19日 撮影:管理人今年、2008年も後一日を残すのみとなった。昨年の文字「偽」の余波なのか、食品偽装を始め、詐欺紛いの事件は相変わらず。あげく、年金問題などに端を発し、今更ながらの公機関の腐敗が炙り出されてきた。そんな現状に加え、年の後半には大国発の恐慌の嵐が押し寄せ、この年末に仕事も住まいまでも失う人々が急増。一流と言われる企業の社会的責任の無さを痛感する結果となった。
なんともひどい年になったと言わざるを得ないが、そんな現状を変えたい・変わって欲しいとの願いからか、今年選ばれたのは「変」。何をどう変えなければならないのか、実際に数え上げれば切りがないような気もするが、「民主主義国家」としてまだまだ未熟なこの国の成熟度を上げるため、政治を含め、官・民共にかなり大きな変革が必要だろう。
掲載の写真は「南天(なんてん)」。「難を転ずる」の意で、毎年年末に撮影・掲載してきたものである。新しい年には、現状より多少なりとも明るい兆しを見たいというのが誰しも抱く感情。己自身、体調を含めてあまり良い年だったとは言い難く、この「難を転ずる」は私自身の願いでもある。残念ながら、今年は時間を含め全てに余裕が持てず撮影は断念。掲載は2004年に撮り溜めたものとなるが、新たに訪れる年が、全ての人にとってより良い年になることを祈り、今年もその「南天(なんてん)」を載せて「盆地に吹く風」の締め括りとする。