12月も中旬を過ぎた。暖かいためか今一つ年末という気がしてこないが、それでも季節は冬、すでに暖房器具は欠かせない存在となっている。来週辺りから例年通りの気温に戻るということだが、上がったり下がったりと急激な気温の変化は身がもたないのが現状。できれば緩やかに変化して欲しいものである。
寒さが厳しさを増すこの時期、我が家は湯たんぽが登場する。昔ながらのトタン製のものとポリエチレン製の2種類。購入は同じ年、今年で3度目の冬となる。
先日、早々と使用していたトタン製のものに加え、厳しくなる寒さに備えポリ製もお目みえとなった。実はこのポリ製湯たんぽ、昨年にはすでにキャップのパッキンが切れ、湯漏れを起こしていた。パッキンの位置の調整と、湯量の調整でなんとか使えていたものである。
湯を入れ、パッキンの位置を気にしながらキャップを締めたが思いもよらぬ所から漏れた。本体である。目をこらして見ると、少しひび割れらしきものが見える。熱湯使用のため、劣化を早め材質が硬化したのだろうか。購入してから丸2年。そのあまりに短い耐用期間にかなりの衝撃を受けた。
普段我が家では、廃棄せざるを得ない時のことを考え、プラスチックの類を買うことは少ない。しかしこの湯たんぽ、ポリ製はトタン製に比べ約4分の一の値段だった。購入したのは地元資本の量販店。トタン湯たんぽが売り場に一つしかなかったこともあるが、その安さが購入に踏み切らせたのも確かである。
戦後、右肩上がりの経済の中、食器などを含め、石油化学素材を使った便利で扱いやすい物が安価で出まわるようになった。消費は押し上げられ、人々の暮らしは豊かになったように思えた。しかし、同時にそれは使い捨て文化を後押しする結果となり、大量のゴミを生み出す原因ともなった。
私の子供の頃、湯たんぽといえば年代物の陶器製。蓋は、壊れたのか、なくしてしまったのか、木片に布を巻いて詰めてあった。それでも充分に使えたのである。
そんな、物がなく貧しかった頃に戻れとは言えないが、使えるものは大事に使い続けていたあの時代の流れの中に、環境は固より、確実に見え始めている今の経済システムの欠点を補えるヒントもあるのかもしれない。ゴミと化したポリ湯たんぽを眺めながら、ふとそんなことを考えていた。
出費を抑えるためとはいえポリ製を選んだ己を反省しつつも、一つ減ってしまった小さな暖房器の後釜は早急に探さねばなるまい。
コメント(8) “湯たんぽと材質”
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パッキンなら水道用で使えると思いますけど本体はねぇ・・・。
2年しか使えない湯たんぽってちょっと微妙ですな。
私も購入時に迷ったのですがトタン製を選択しました。
>ぺんた
そうなんですよね。今年はパッキンの代替を考えていただけに、本体からの湯漏れはちょっとショックでしたわ。
いくら安いとはいえ、2年でお釈迦はちょっとあんまりかな。
やっぱりトタン製か、陶器製が良いですよね。あっ、銅製品もあるんですよね。
私のように人生の残りが少ないと、一生使えるものなんて思っちゃいますわ。
昔は大抵がそうだったんだけどねぇ・・・。
えっ!僅か2年で壊れちゃったんですか!
私はプラ製を使っていますが、これ、子供が生まれたときに貰ったものか、買ったものか忘れましたが、もう23年!
子供が大きくなってからしばらく使わなかったものの、近年は私が使っております。
まだまだ現役です。
子供も使いたがるので、私のものを探さないと!
安物はダメですね・・・気をつけないと!
>おくさま様
(゜ロ゜) ヒョオォォ!23年ですか!
そりゃまたすごいですね。いや〜恐れ入りました。
2年と23年じゃ比べ物にもなりせんね。
プラ製でも昔のものの方が丈夫なのかしら。
それとも使い方の差かな。
しかし、本当に安物は駄目ですね。反省しきりの私です。(^^;
>私のように人生の残りが少ないと
何言ってんですか!
私もそろそろ(笑)
>ぺんた
○○歳を大きく過ぎると、逆算するようになるのです。
あらま、たった2年でダメになっちゃったとは…。
ハズレ商品だったのかも?
(私、そういうのにはよく当たる…T▽T)
なんかペットボトルにお湯を入れてゆたんぽがわり…というのも見たことがあります。
しばらくは代用してみるとか?w
ところで私はゆたんぽを使ったことがないんですが
やっぱりホカホカと暖かいですか?
>来夢ちゃん
23年も使っている人がいるようなので、ハズレ商品だったのかもしれませんね。
(・_・?)ん?湯たんぽを使ったことがない・・・のですか。
結構快適ですよ、湯たんぽは♪
昔から伝わる「蓄熱暖房器」ってところでしょうかね。