もし2%の人に読んでいただけたら・・・。カレンダー表紙 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人12月。師走(しわす)と呼ばれる月に入り、すでに一週間が過ぎた。年が終わるまで残り一ヶ月を切ったことになるが、己の年齢も加味してか、一年の経過の早さに愕然とする。
次の年が気になり始めるこの時期、宣伝などの意味で配られるものも含めていろんなカレンダーが飛び交うようになる。つい数日前のことなるが、連れ合いが面白そうなカレンダーを買ってきた。
「このカレンダーはトイレに貼ってお使いください」と書かれたそのカレンダー、毎月、環境・社会・政治などの風刺とも言える言葉がイラストと一緒にかかれている。ブラックとして笑えるもの、納得させられるもの、考えさせられるものなど、私の中では久々のヒットカレンダーとなっている。
さて、その月別のお題はというと、1月「ブータン」、2月「変差値」、3月「なぜ?」、4月「野蛮国」、5月「政治家各位」、6月「サヨナラ」、7月「おぬしもワルよのう」、8月「匙(さじ)」、9月「Who?」、10月「1%」、11月「不思議な話」、12月「日本はどうですか?」となっている。

2月「変差値」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 4月「野蛮国」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 7月「おぬしもワルようのう」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人 9月「Who?」 撮影日:2008年12月7日 撮影:管理人

大国発の不況の嵐が世界を巻き込むのは現実のものとなりつつある今日、ヨーロッパなどではEUの環境優先の方向に異論を唱える国も出てきていると聞いている。実際、失業者が増えつつある現状に、経済の動向は無視できないのが実状だが、そんな時だからこそ、経済を含め、今まで人が作り上げてきた仕組みを根本から見なおす必要があるのではないのか。
我が国の政治の体たらくや、官僚機構の腐敗は固より、世界中で見えてくる経済の格差、社会の格差、戦争・紛争、そして自然と地球環境の悪化。
実際、個々人の意識だけで全てが解決されるとは思わないが、そこから始めなければ意味がないのも事実である。50年先、100年先を生きる子孫に、一体何を伝えられるか、何を残してやれるのか、今を生きる我々の責任はかなり重い気がしている。
年末に手に入れた、粋(いき)とも言える切り口を持ったカレンダーに、ふとそんなことを考えた12月の初旬である。

※なお、このカレンダー、ネットでも購入できる。
「1%あなたはその中にいますか」 2009年度カレンダー