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冬枯れの山麓公園 12月からの本格的な雪と大きな寒暖の差、本当に今年の冬は油断がならない。暖冬との予測のままに2月・3月と、どんな気候になるのか。昨年2月のような雪は御免蒙りたいが、まだ1月である、年々寒さに弱くなる、己の身体を励ましながら、春の訪れを待っている今日この頃である。
 そんな冬の最中、出たついでもあり、久々に山麓公園辺りを散策してみた。さすがにこの時期は人の姿はなく、葉を落とした木々が、風に揺れながら私を迎えてくれた。1月にもなればここら辺には、日当たりの良い場所に毎年小さな野草が芽吹き始めているはずと、辺りを見渡してみたが、まだまだ茶色の分布勢力が大きくて見つからない。今年は、例年より寒いということかもしれない。顔を上げると、桜の枝が目に入った。すでに蕾が付いている。硬いそれは、まだ春が遠いことを感じさせるが、これから、2月、3月と徐々に膨らみながら、春の開花を待つのだろう。
ハコベの蕾八重桜の蕾 空は晴れていたが、さすがに1月の風は冷たい。長居は無用とばかり、そそくさと車に戻ることにしたが、その道すがら、足元に小さな蕾をつけている野草が見えた。「ハコベ」のようである。本格的な寒さはこれからだが、山麓ではもう春の準備は整っているようである。
 年末、企てた者の思惑通り、投票率の低さから、知っての通りの結果となった衆院選に、国の冬の到来を感じた者も多いかもしれない。昔から「春の来ない冬はない」というが、この冬が明けるのはいつになるのか。年が明け、徐々に選挙結果のお粗末さが見え始めた今日、本当の春を呼ぶには、我々個人の意識と行動が必要なのだろう。桜とハコベの蕾に、やがて来る山麓の春を山の向こうに感じながら、そんなことを考えていた。明日1月20日は大寒、寒さはこれからが本番である。

一つ谷を隔てた向かい側からズームで撮影。撮影日:2013年6月15日6月も後半、空梅雨だった今月の前半、各地で水不足が心配される中、今週に入ってようやくまとまった雨になった。
今は田植えの時期、降雨量の少なさはかなり深刻な問題となる。幸い我が地域では水田が干上がるような事態にはなっていないようだが、この天候不順で農家は四苦八苦していることは確かだろう。
水田といえば、この「盆地に吹く風」も含め、その前身でもある「今日の一枚」の頃から幾度となく載せてきた棚田のことを思い出す。その最後の記事が2008年の10月に載せた「田んぼと地域と経済と」。その記事の掲載写真でも分かるが、下段の三枚ほどの田が使われなくなっていた。もう5年前のことだが、その棚田のその後が妙に気になり行ってみることにした。6月16日(日)のことである。最後に残った田の田植えの準備だろうか。撮影日:2013年6月15日上の畦道から撮影、このとき声をかけられた。撮影日:2013年6月15日
高台に車を止め、草の生い茂る畦道を棚田に向う。見えてきた棚田には猫の額ほどの広さの、一番下段まで苗が植えられていた。どうやら復活しているようだ。真ん中辺りに田植えをしているらしい複数の人が見える。早速、カメラに収めようと上のあぜ道からカメラを構える。2枚ほど撮った時だろうか、「怪しい人物!だれだー!」との声。離れているため顔の判別はつかないが、若そうな声である。「すみませーん、写真を撮らせていただいています!」と大声で答えると、「あっ、知らない人なんだ!はーい、分かりましたー!」。どうも田植えに来た人と勘違いしたようである。
その時、横で「こんにちわ」の声。振り向くと、大きななべを抱えた、高校生らしいジャージ姿の女性がこちらに向ってやってくるところ。「田植えですか?」の質問に「はい、自分たちで籾から苗にして植えたんです」との答え。推測する年齢から、学校の体験学習かなにかだろうと思い聞くと「いえいえ、参加したい人は誰でも良いんです」、「今日は少ないのですが、この前の田植えの時にはたくさんの人が来てくれました」と。どうやら有志が集まって、使われなくなった田を復活させたらしい。 - 続きを読む -

今回の収穫♪ 撮影日:2012年5日 撮影:管理人今年の黄金連休も今日が最後、生憎、今日の飯田地方の天気はあまりよくないようである。朝から雷と激しい雨と風。直ぐに止んだが、空は不穏な様子を漂わせている。今日一日、こんな天候が続くのだろうか。
昨日のこと、久しぶりに風越山麓にある「妙琴公園」あたりを散策。川沿いに少しおくまで入ってみる。実は目当ての山菜「イタドリ」採取を兼ねている。
「イタドリ」。漢字では「虎杖」と書くらしいが、それはその風体にあるようだ。ここ飯田地方では「イタンドリ」と呼ぶが、「スカンポ」と呼ぶ地域もあると聞く。私の認識では「スカンポ」は「スイバ」のことで、「スイバ」は「スイコンボウ」呼んでいる。
話がそれたが、その「イタドリ」は私の好物。この時期の楽しみである。大抵は塩漬けにするが、採れたその日は「土佐炒め」にするのが良い。これが酒に最高に合うのだ。
採ってきたイタドリは直ぐに皮をむき適当にきって水に晒しておく。晒しすぎると肝心の酸味が消えてしまうが、シュウ酸を抜くために、ある程度の時間晒しておいた方が良いだろう。
通常は「採取・皮をむく・水に晒す」と、ここまでが私の領分だが、我が家の場合、炒め物は私の仕事。早速鰹節と共にフライパンで炒めてその夜の酒の摘みとなった。
子供のころは、皮をむいてそのまま塩を付けて食べたものだが、シュウ酸が含まれるため、生食の大量摂取は避けた方が無難である。

そんな自然の恵みを口にできることに感謝しながら、残りのものを連れ合いに塩漬けにしてもらうことにする。後はよろしく♪
写真は今回の収穫。今年は、まだちょっと早かったのか、あまり太いものが少ないようだ。それでも多少は楽しめそうである。

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