冬枯れの山麓公園 12月からの本格的な雪と大きな寒暖の差、本当に今年の冬は油断がならない。暖冬との予測のままに2月・3月と、どんな気候になるのか。昨年2月のような雪は御免蒙りたいが、まだ1月である、年々寒さに弱くなる、己の身体を励ましながら、春の訪れを待っている今日この頃である。
 そんな冬の最中、出たついでもあり、久々に山麓公園辺りを散策してみた。さすがにこの時期は人の姿はなく、葉を落とした木々が、風に揺れながら私を迎えてくれた。1月にもなればここら辺には、日当たりの良い場所に毎年小さな野草が芽吹き始めているはずと、辺りを見渡してみたが、まだまだ茶色の分布勢力が大きくて見つからない。今年は、例年より寒いということかもしれない。顔を上げると、桜の枝が目に入った。すでに蕾が付いている。硬いそれは、まだ春が遠いことを感じさせるが、これから、2月、3月と徐々に膨らみながら、春の開花を待つのだろう。
ハコベの蕾八重桜の蕾 空は晴れていたが、さすがに1月の風は冷たい。長居は無用とばかり、そそくさと車に戻ることにしたが、その道すがら、足元に小さな蕾をつけている野草が見えた。「ハコベ」のようである。本格的な寒さはこれからだが、山麓ではもう春の準備は整っているようである。
 年末、企てた者の思惑通り、投票率の低さから、知っての通りの結果となった衆院選に、国の冬の到来を感じた者も多いかもしれない。昔から「春の来ない冬はない」というが、この冬が明けるのはいつになるのか。年が明け、徐々に選挙結果のお粗末さが見え始めた今日、本当の春を呼ぶには、我々個人の意識と行動が必要なのだろう。桜とハコベの蕾に、やがて来る山麓の春を山の向こうに感じながら、そんなことを考えていた。明日1月20日は大寒、寒さはこれからが本番である。