
早いものだ、10月も10日以上が過ぎた。まるで、自然が帳尻合わせをするように、先日までの、秋を通り越したような寒々とした気候から、安定した穏やかな秋晴れの日が続いている。久々に外に出てみれば、近隣に点在する田んぼは、すでに稲刈りを終えたところが多くなっていた。
写真は、このブログの前身でもある「今日の一枚」の頃から、幾度となく載せてきた棚田である。今年は、春先からの体調不良もあり、なかなか撮影に行くことができなかった。先月の下旬になるが、外出ついでにとちょっとだけ寄ってみた。
久しぶりに目にしたその田には、すでに黄金に色付き始めた稲穂が頭を垂れ、収穫間近の様子である。しかし、よく見てみると、下段の三枚ほどの田に稲がない。人手が足りなかったのか、耕された様子もなくやや荒れた状態となっている。今年のみのことなのか、来期が気になるところである。 - 続きを読む -
月間アーカイブ:2008年10月
田んぼと地域と経済と
白花露草(しろばなつゆくさ)

10月である。衣替え(ころもがえ)となる。この風習、平安時代に宮中の夏服と冬服を切り替える“更衣(こうい)”と呼ばれる行事が始まりとされている。当初は、中国に倣い4月1日と10月1日に行なわれていたが、明治以降、今でいう国家公務員の、夏服と冬服を替える日を定めたことから、現在の6月1日と10月1日が衣替えの日として定着したようである。なお、南の沖縄では、気候の違いからか5月1日と11月1日が切り替え日となる。
掲載の写真は露草(つゆくさ)。別に衣替えをしたわけではないと思うが、花が純白である。山麓公園内で見つけたものだが、昨年までここでは見かけなかった。
露草の変種といわれているが、一説によれば、除草剤などの影響で脱色するように色が薄くなり、やがて白くなるという。実際、この辺りでは色褪せたように色の薄い露草を頻繁に見かける。山の麓とはいえ、人の手の入った公園内である。当然、除草剤の使用もあり得るが、せっかく見つけた野草の風体がその影響かと思った時、なんとも複雑な気分にさせられたのは確かである。
この地球上、植物・動物を問わず自然環境の変化で、それに順応するように変種と呼ばれるものが登場する。それを進化と呼ぶこともあるが、人の撒いた除草剤により変化したこの露草は、何に、どう順応しようとしたのだろうか。その一説が正しいならば、私には薬害のように思えるのだが。
多分、この露草も結実し子孫を増やすはずである。その子孫も同じように白花になるのだろうかと、少々気にかかる。
「露草(つゆくさ)」。ツユクサ科ツユクサ属の多年草。その色から「藍花(あいばな)」、「青花(あおばな)」、「月草(つきくさ)」とも呼ばれるが、当然それは白花種には通じない名である。