マンゴーシャワーラブレター
10月になった。秋雨前線の影響だろうか、激しい雨の降る2日の夜、今年2回目となる「豊田勇造」氏のライブが行なわれた。その報告記事のような投稿である。
今回のライブ、「三浦淳子監督」の作品「空とコムローイ/タイ、コンティップ村の子どもたち」というドキュメンタリー映画の飯田上映同時企画として行われたもの。春ライブとは異なる場所設定もあって、その動員には少々不安もあったようだが、結果はなかなかの盛況といったところか。
彼のライブの記事はもう4回目となるが、今回、我が連れ合いがその企画発起に関わったことから、ポスター・チラシ・チケット・ホームページなどの制作依頼を受けた私、3年前から彼の曲に魅せられていたこともあり、かなり“リキ”が入ったのは事実である。
ライブは今回も2部構成。1部、「老いてこそロック」を皮切りに「長崎帰り」と続いて行く。今回タイの滞在中にできたと言う新曲を含め、この夜の彼の演奏を今までよりエネルギッシュと感じたのは、春と異なる場所や、その音響設備の違いではないように思える。
2部の頭に、同時企画のその映画監督との対談という場が設けられたが、タイに精通している二人の話しは、タイという国の、そこに生活してる人の暮らしが、行ったことのない私にも、“その絵”を頭の中に描くことを容易にしてくれた。また同じに、そのドキュメンタリー映画への興味も抱かせてくれた。
今回の、ライブの副題ともなっている「マンゴーシャワーラブレター」は、同名のアルバムに入っている彼の曲の題名である。タイやベトナムなどでは、4月~5月頃訪れる雨季を「マンゴーシャワー」と呼ぶらしい。雨が、その雨季に突入する頃に色づくマンゴーを洗い流すように降ることから付けられた名前ということだが、日本の梅雨の様に恵みの雨ということなのだろう。対談の最後に演奏した「マンゴーシャワーラブレター」は、話しの装飾の影響もあったのか、いつになく味わい深いものに感じた。
そんな構成を含めて、彼の、プロとして、人として、その懐の深さを見せてくれた今回のライブ、時間が空いていたのもあり、勝手にバス停に迎えに行った私が「明日は拾得ですよね、一度、拾得のライブを聞いてみたいんですよ」と言った時「明日一緒に拾得に行こう!京都に行こう!」と、人懐こそうな笑顔で即時に答えた彼の、その人柄に惚れこんだと言った方が正確な表現なのかもしれない。思わず「行きます!」と答えそうになったのは、ここだけの話とするが。
昨夜の余韻が消えないまま、今回の企画と、その準備や動員に奮闘してくれた人達と、素人ながら、彼の曲「雲遊天下」を歌わせてもらっていると告げた私に、「雲遊天下、どんどん歌うてください」と京都弁で答えてくれた勇造氏に、心から感謝しながら、ライブ報告のような投稿を終わる。
なお、かなり興奮気味だったのだろうか、一部の時の写真はまとものものがなく、掲載画像は全て2部のものとなることをご容赦願いたし。
同時企画である、ドキュメンタリー映画「空とコムローイ/タイ、コンティップ村の子どもたち」の飯田上映は、長野県飯田市中央通りセンゲキシネマズにて、10月の3日~12日まで、休館日の8日を除き、11時から12時半まで毎日行なわれている。興味のある人は見てみるのも良いかもしれない。
三浦淳子監督作品「空とコムローイ」ドキュメンタリーの公式サイト
豊田勇造氏のホームページはこちら↓
豊田勇造 公式ホームページ
また、今までの勇造氏のライブを載せた記事はこちら↓
春の小さなライブ2009
桜の時期の小さなライブ
あるライブ
お疲れ様でした!
セット様の気合が伝わってくる文章ですね♪
>ぺんた
いや、私は気合は入れてないべよ。
ってか、私がリキを入れたのはポスターなどを作った時で、この夜に気合を入れていたのは豊田勇造さんなのです。
もし彼のライブを聞く機会があったら是非行ってみて下さい。
楽しいライブをありがとうございました。
トークまでさせていただいて、感無量でした〜
映画の中に、マンゴーシャワーのシーンがあるのですが
勇造さんに会って、あれをマンゴーシャワーという事を知りました!
いろんな偶然がとても嬉しかったです。
>三浦淳子様
映画の監督さん自らのコメント、まことに恐縮です♪
本当に素晴らしいライブでしたね。
私自身、勇造さんのライブはまだ4回目ですが、今回のようなパワフルな勇造さんは初めてです。
やはり、映画「空とコムローイ/タイ、コンティップ村の子どもたち」との出会い、その監督をされた三浦さんとの出会い、タイという共通性などが重なり合って、彼自身も指針のハッキリしたライブになったのではないかと思います。
マンゴーシャワーって良い呼び名ですよね。長い雨季を喜びの季節と思うためと思いますが、なんともステキな名前に感じます。
我が国にも梅雨という雨の季節がありますが、「五月雨(さみだれ)」、「麦雨(ばくう)」などの別名も持っていますよね。
タイも日本も、同じアジアの温帯モンスーン地帯。想いは同じなのかもしれませんね。
もっとも、最近の我が国はそんなことさえも忘れてしまったように見えますが・・・。