城址公園の桜 撮影日:2008年1月31日 撮影:管理人飯田市松尾の城址公園 撮影日:2008年1月31日 撮影:管理人気が付けば2月も20日以上が過ぎてしまった。連日続いた極寒の日々もそろそろ峠を超えるのか、急激に和らぎいできた。昨日の日中、気温は10℃を越え、今日の最高気温も13℃の予想である。やっと緩んだ寒さに、このまま春の穏やかな気候への移り変わりを期待したいところだが、予報では、週末にはまた真冬の寒さに戻るとのこと。気温の変化に一喜一憂する日々はもうしばらくは続きそうである。
写真は飯田市の松尾地区にある城址公園の桜である。撮影は先月の終わり。さすがにその蕾はまだ固いようだが、それでも、来るべく開花の時期に向かって脹らみはじめているように見える。城址公園の桜の蕾 撮影日:2008年1月31日 撮影:管理人ただ、ここの桜、手入れが悪いのか天狗巣病(てんぐすびょう)らしき形状の枝が目立ち始めている。
ソメイヨシノの寿命はおよそ60年と聞いている。人の手によって改良された桜たち。元より人のために植えられているものである。せめてきちんと剪定をして、少しでもその命を延ばしてやりたいものである。
昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われる。桜は切り口から細菌が入りやすく、無闇矢鱈に切り落とせば木を枯らす結果となる。切り口の処置が必要なのである。梅はその成長の早さから、切り落とさなければ枝は伸び放題。当然日当たりは悪くなり、実の収穫が減ることとなる。きちんとした剪定とその後の処置。梅も桜もそれに適した手入れが必要ということなのだろう。私の勝手な解釈だが、「適した対処をしなければ、せっかくのその行動も仇になる」の例えではないかと思っている。温暖化対策を始め、騒がれている某大国との安保条約・地位協定、給油新法(新テロ対策特別措置法)、暫定税率、年金問題、医療問題、経済への対応等々、その全ての対応策が「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とならぬことを心底祈るが、我々個人個人としても、せめて表面に見えているものの奥にある本質を見抜ける目は持ちたい。さすれば、おのずからその適切な剪定方法は見えてくるはずである。

節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人昨日の日曜日、飯田地方は今年2度目の大雪となった。南から近づく低気圧の影響で太平洋側に降る湿った雪を、この辺りでは上雪(かみゆき)というが、昨日降った雪はまさに“それ”である。本来、もう少し先の春先に降るドカ雪を指すが、温暖化のせいなのか、年々その時期が早まっているような感じである。15cmから20cmほど積っただろうか、朝からその雪掻きに奮闘したのだが、湿って重いその雪に、我が腰は少々辛い状態となった。それもあり、そろそろ春の暖かさが恋しくなってきている。
明けて今日、2月の4日は立春。節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人暦の上では春となるが、日中の気温は低く朝晩の冷え込みはかなり厳しい。立春といえども実際の春はまだまだ先のようである。昔から、上雪(かみゆき)が降る頃にはその向こうに見える芽吹きの季節を強く感じたものだが、そんな情景も今後は大きく変わってしまうのだろうか。
その立春の前日、つまり昨日は節分。この日、新たな春を迎えるために邪気を払い無病息災を願う豆撒きの慣わしがある。中国から伝わったといわれている“追儺(ついな)”の儀式と、古く日本で行なわれていた“豆打ち”という邪気を払うための儀式が融合したものと聞いているが、昨年末から年頭と、体調を含め今一つパッとしない我が家の現状、今年は威勢良く豆でも撒いてその憂さを晴らしてやろうと思っていた。しかし、雪掻きの疲れのためか、不覚にもそれをすっかり忘れていた私である。
なんともお粗末な春の始まりとなったが、それでも、シャーベット状に溶け始めた雪を眺めつつ、暖かな春の到来を心待ちにしている。