節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人昨日の日曜日、飯田地方は今年2度目の大雪となった。南から近づく低気圧の影響で太平洋側に降る湿った雪を、この辺りでは上雪(かみゆき)というが、昨日降った雪はまさに“それ”である。本来、もう少し先の春先に降るドカ雪を指すが、温暖化のせいなのか、年々その時期が早まっているような感じである。15cmから20cmほど積っただろうか、朝からその雪掻きに奮闘したのだが、湿って重いその雪に、我が腰は少々辛い状態となった。それもあり、そろそろ春の暖かさが恋しくなってきている。
明けて今日、2月の4日は立春。節分の雪 撮影日:2008年2月3日 撮影:管理人暦の上では春となるが、日中の気温は低く朝晩の冷え込みはかなり厳しい。立春といえども実際の春はまだまだ先のようである。昔から、上雪(かみゆき)が降る頃にはその向こうに見える芽吹きの季節を強く感じたものだが、そんな情景も今後は大きく変わってしまうのだろうか。
その立春の前日、つまり昨日は節分。この日、新たな春を迎えるために邪気を払い無病息災を願う豆撒きの慣わしがある。中国から伝わったといわれている“追儺(ついな)”の儀式と、古く日本で行なわれていた“豆打ち”という邪気を払うための儀式が融合したものと聞いているが、昨年末から年頭と、体調を含め今一つパッとしない我が家の現状、今年は威勢良く豆でも撒いてその憂さを晴らしてやろうと思っていた。しかし、雪掻きの疲れのためか、不覚にもそれをすっかり忘れていた私である。
なんともお粗末な春の始まりとなったが、それでも、シャーベット状に溶け始めた雪を眺めつつ、暖かな春の到来を心待ちにしている。