桜並木下段のヒガン桜 撮影:2010年3月20日・管理人桜並木下段のヒガン桜 撮影:2010年3月20日・管理人弥生3月も後半。昨日21日は春分の日。春分、二十四節気の1つ、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。この日を境に春が始まるということだが、その前後7日間が春の彼岸となる。
桜の時期は目の前となり、例年にない大きな寒暖の差に、その開花が気になるところ。気象庁が桜の開花予想を取りやめたことはまだ耳新しいが、そもそも桜好きな民族、イベント等を目論んでいる地域・団体ならずとも、その時期を想定をしながら心待ちにしている人は結構多いだろう。すでに今年の桜前線は動き始めたようである。
写真は、飯田市街地から大宮神社まで続く桜並木の一番下段、毎年他より早めに花を咲かせる「ヒガン桜」である。撮影したのは20日の午前中だが、すでにほぼ満開の状態。春の嵐をもたらした低気圧は去り、一時的に冬型になったためか、21日の夕方から少々冷え込んでは来たが、この分だと、今週中にも「ソメイヨシノ」も咲き始める予感。ソメイヨシノはこんな状態♪ 撮影:2010年3月20日・管理人ソメイヨシノはこんな状態♪ 撮影:2010年3月20日・管理人
この、いつになく早い開花を素直に喜んで良いものか何とも言い難いところだが、奇しくも今年飯田では、7年に一度の祭り「お練り」がある。桜の咲く中、その伝統の祭りが催される可能性も出てきているが、祭りを含め、人が集まるところはあまり好まない私、当然出向くつもりはない。しかし、住む場所が市街地まで歩いて5分というのもあり、少なからずその影響を受けるのは必至となるのか。
その飯田のお練祭りは今月26日から28日までの三日間催される。

政(まつりごと)といえば、その期待が大きかっただけに新政権の支持率の低下はかなり著しいようである。その焦りなのか、長年政権を勤めてきた元与党と共に、内部のゴタゴタが見え隠れするようになってきた。そんな茶番劇を見せられる我々国民は堪ったものではないが、TV報道などマスコミを含め、新政権が掲げるご機嫌取りのような「ばら撒き」ともいえる愚策に、しっかりメスを入れられないのは正直情け無い気がする。是非とも、目の前にあるものに惑わされることなく、先を見据えた視野で今の現状を見ていきたいものである。当然それは我々一個人とて同じことなのだが。

咲いた桜花はいつかは散るもの。
「大地に根を張り、夏には葉を付け、秋には冬の寒さに耐えるため葉を落とす。花の時期の派手さのためかそんな命の営みをついぞ見落としがちになる。根があり、葉があり、寒さに耐え生き延びてこその花である。」(「今日の一枚」最終回のコメントから)
何のための花なのか、なんのための政(まつりごと)なのか、どんな時代になっても、やはり忘れたくないことである。