10月も残すところ後3日ほど、急激な冷え込みにそろそろ暖房器の欲しくなる昨今の飯田地方、街中では桜並木の桜たちが、緑から赤茶に葉の色を変え始め、深まり始めた秋を感じさせている。ただ、早々と葉を落とす木も多く、その植えられた環境に加え、気候変動という大きな変化が、彼らにとって結構過酷な条件となっているは確かなようだ。
そんな市街地から見上げる風越山(ふうえつざん)の頂上付近は、すでに秋色の変化が見られる。その山の麓に出向いてみれば、まだ疎らだが、色付き始めた木々たちが秋の深まりを感じさせてくれている。気候変動の中、この地域の自然はまだまだ逞しさを持っているようだ。できればこの環境、ずっといつまでも残したいものである。
夏は暑さを増し、吹く風は強くなり、降れば豪雨。こんな田舎町にも都会型の異変が見られるようになってきた昨今に、丘は削られ、木々は倒され、田畑や果樹園が減り続けている。道路は無意味に広がりながらアスファルトが地面を覆っていく。経済失速を補おうとするためか、その進攻にますます拍車がかかっているようにさえ感じている。
山があり、川があり、田や畑が恵みを齎す。盆地は、その特有の気候もあり、作物を作るのには適している地である。そんな恵まれた環境に胡座をかいているような地域発展の現状に少々眉をひそめるこの頃。そろそろ、その重大さに気がついても良いのではないかと、まだ残る自然の秋の装いにその想いを重ねてみる。
コメント(4) “紅葉の始まり”
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いよいよ秋が深まってきましたね。
>ぺんた
山もそろそろ色づき始めたところでしょうかね。
年々紅葉の色合いに精彩がなくなってきているように感じていますが、今年はどうなるでしょう。
紅葉せずに落葉する年は寒さが早いと言われます。そして寒さが早い年は雪が少ないともわが地域では言われてきました。
雪が少ないと春の芽吹きが遅くなり、水も不足する悪循環が起きるわけでして、さて今年の冬はどうなるのか?
わが地域は順調に紅葉が進んでいるようです
>玉井人様
木々たち反応で、分かるということですよね。
寒さの早い年は雪が少ないというのは初めて聞きましたが、こちらの本格的な雪は2月以降、降る量もそちらとはかなり違いますから、雪に対する見方も違うのでしょうね。
雪は地面を覆って、保温の役目もあるっていうことでしょうか。山の雪は自然の治水の役目も果たしているようですね。こちらも、雪の少ない年の水不足は、結構深刻になりつつあるように感じています。
こちらは、山の上から色付き始めていますが、木によってかなりバラつきが見られます。それに、年々枯れたように葉を落としてしまう木が増えているようです。これも、彼らの防衛策なのでしょうか。
今年も今ひとつ精彩に欠ける我が地域の紅葉の始まりです。