苗代苺(なわしろいちご)
◇ 管理人 - 2009年7月8日(水)18:38 - 未分類
そろそろ梅雨も後半。5日には、鹿児島県・奄美地方が梅雨明けしたようだが、平年より7日ほど遅いとのこと。入りも明けも今一つハッキリしない最近の雨の季節だが、これも温暖化の賜物だろうか。
写真は苗代苺(なわしろいちご)。以前2回ほど載せている野生の苺である。花は5月後半に咲く。苗代(なわしろ)を作る頃に実を結ぶためその名が付いたというが、実際に実を付けるのは6月の終わり頃から7月の前半だろうか。
せっかくなので一つだけ口に運んでみる。酸味の効いた野性味溢れるその味は、子どもの頃駈け回った野山を思い起こさせてくれた。まだ残る自然と、自然が与えてくれる小さな恵みに感謝しつつ、撮影ついでの苺採取。被っていた麦藁帽子に入れて持ちかえることにした。量は少ないが、ジャムくらいは出来るだろうか。
変わる自然と残る自然。人の意図する方向に行くとは限らない。こうした身近な自然も、この星全体を包む大きな自然も、今後どう変わっていくのか。多分それは、流れる“時”のみが知ることなのだろう。だが、せめてこれ以上、我々自身の手で、自分たちの生息できる環境を壊すことは止めにしたいものだ。
帽子の中の苗代苺(なわしろいちご)を眺めながらそんなことを考えていた。
美味しそうな色ですね!
んまそう!
おやつが道にある生活をしてみたいものです
ぺんた>
色だけじゃないよ。
この苺、紅葉苺より数段美味しいです。
ミニケロ>
おや、お久しぶりやんけ。
あはは、おやつが道にある暮らしね。(^▽^笑)
そう、昔は学校からの帰り道などに桑の実や野苺などを、着ているシャツがその色で染まるくらい皆で競って食べたものです。
残念ながら最近は、桑畑もなくなり道はアスファルトで固められ、撮影をしたところのような山の麓にでも行かないと、野生の苺などはないでしょうね。
「道草を食う」という言葉は、こんな田舎でも死語になりつつあります。