7月14日ごろにすでに梅雨が明けたはずの関東甲信地方だが、我が地域、週末にかけて雨の日が続いている。「天下の気〇庁の発表の後は・・・」と言いたくなるのは毎度のことだが、この様子からすると、日曜日も雨になるのか。その日曜日、今年漬けた梅を天日に干したい我が家では、不安な面持ちで空を見上げる。
梅雨があり、梅雨が明ければ暑い夏が来る。今まで当然と思っていた季節の移り変わりも、大きく変わりつつある昨今だが、それでもまだ、冬から春、梅雨から夏、残暑の向こうからやってくる秋と、寒い冬。その移り変わりと思われる変化は感じられる。今後、その気候がどう変わってくるのか気になるところだが、人の存在が大きく関わっていると思われるこの異変にも、今一つ正面から向き合えないのが、今の人の社会のようである。
この地域にリニヤモーターカーが通る話しがある。2年ほど前に地元新聞の購読を止めたのもあり、今一つ詳しい内容は分からないが、その地元新聞のアンケート調査にて、リニア飯田駅の設置を望んでいるが68・5%。望んでいないが5・1%という結果が出たということだ。どうやら「Aルート」、「Bルート」、「Cルート」と案があるようだが、正直なところ、どのルートでも大差はないだろう。
実はこの話、知人のブログ読んで知ったもの。その知人は、アンケート結果も然る事ながら、その地元新聞の取り上げ方にかなり憤慨していた。
戦後、大国の思惑にも乗って、農を捨てるかのように工業化に走った。有名な議員の掛け声がそれに拍車をかけ、この国は弄繰り回されてきた。結果として、急激な発展を遂げ、国民の所得が上がったのは事実である。だが、頼みの経済が失速した今、残ったのは壊された自然に荒廃した里山。嘗ての農地は建物と道路に変わり、食糧の自給もままならぬ国となった。
リニアモーターカー。今のこの国に、この地域に必要なものはそんなものではないだろう。「いい加減にしてくれ」というのが実感である。
人よ、リニアモーターカーよ、そんなに急いで一体どこへ行くのだ!