10日の日、いよいよ信越地方も梅雨入りしたようである。例年よりは多少遅いらしいが、それでも今季の異常な気象を思えば、かなり順当な方ではなかろうか。
さて、「天下の気象〇から入梅宣言が出された後は雨が降らない」というのが巷の定説のようだが、この後果たしてどんな天候になるのか。案の定と言うべきか、昨日辺りから日差しが戻って来ているが、空梅雨の後に豪雨が襲う昨今、やはり今後の天候は気にかかる。
掲載の写真は、梅雨のころに実をつける紅葉苺(もみじいちご)。撮影したのは6月の初めである。せっかくの自然の恵み、撮影ついでに少々摘んで持ち帰ったのは言うまでもないが、この時期、毎年のようにヤマビルに献血をする羽目になる。雨が降った後などは特に要注意となる。幸い今年はまだ無事ではあるが。
そんな入梅の日、我が国の2020年までの二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス削減の中期目標を「2005年比15%減」とすることが正式に発表された。従来基準年の1990年との比較では8%減となる。主要国の削減中期目標は下記の通り。
日 本 | 2005年比-15% | (1990年比-8%) |
米 国 | 2005年比-14% | (1990年比 0%) |
欧 州 | 1990年比-20%以上 | (2005年比-13%以上) |
カナダ | 2006年比-20% | (1990年比-3%) |
豪 州 | 2000年比-5%以上 | (1990年比-5%以上) |
(朝日新聞11日の朝刊から)
政府は欧州より高い目標と胸を張るが、京都議定書の目標値のわずか2%減。しかも、その京都議定書発効後の我が国の温室ガス排出量は、2006年度が基準年比の 6.4%増。2007年度では基準年度比の 8.7%増である。2005年という基準の変更に、今までの増加分をご破算にしたいとの思惑が見え隠れする。
こんな数合わせのような誤魔化し・まやかしの中、各国の利害が絡んだ綱引きは相変わらずのようである。自然災害は増加し、その脅威が益々強大化する中で一体何をすべきなのか。国の利害、経済の利害を超えた取り組みが必要なのは確かなはずある。それが出来るか否かで、この星における我々人類の価値はおのずと決まってくるのではないのだろうか。
よく、地球を守ろうなどという戯言を耳にするが、この星もこの星の自然もそんなに“やわ”ではないだろう。危ういのは、人類を含め今この星に生きる生物の、生息可能領域だと言うことを“あえて”付け加えておきたい。
発表された温室効果ガス削減の中期目標にそんなことを考えているこの週末、朝の晴れ間はどこへやら、今はどんよりと曇り始めている。さて、今年はどんな梅雨になるのか、不安の混じる気持ちで空を見上げる。
紅葉苺の実はどうでした?
>主要国の削減中期目標
これって大排出国の名前が抜けてますよね。
ぺんた>
紅葉苺の実はジャムになり申した♪
ほんのちょっとだけどね。(^▽^笑)
確かに。
2005年時点での各国の排出量の比較は、トップが米国(22%)、その後に、中国(19%)、露西亜(5.8%)、日本(4.7%%)、印度(4.5%)、独逸(3.0%と)と続くようですね。
本文に掲載した表は、その下の括弧内にある通り11日の朝日新聞に載ったままです。
中国は主要国とはならないってことか。そういえば露西亜の名も表にないわ。
こんばんは。
紅葉苺、美味しそうです♪
ラズベリーに似ていますね。
同じ木苺ですものね。
それにしても早い時期に実をつけるんですね。
今年の梅雨、また空梅雨のような予報が出ています。
昨日、今日と少し降りましたが、恵みの雨ほどではなく、もっと雨がほしいところです。
ヤマビルはもっと大変かもしれませんが、私は薔薇を見に行ってブヨにやられました。
痒くて掻き毟ったら赤く腫れあがっています。
纏ちゃんは私より重症。
たくさん刺されたようです。
おくさま様>
この紅葉苺は、6月頃からオレンジ色の実をつけます。ちょうどその頃ヤマビルが出始めるのですが、苺を採るのに夢中になっていると、よく足の脛辺りをやられます。食いつかれても気がつかないことが多く、足が血だらけになって初めて気がつくことがしばしばです。
かなり厄介なやつですわ。
ありゃ、蚋ですか!刺されるとかなり痒いようですね。人によってはしこりのように後が残るとか。
あらら、纏ちんもやられたのかぁ。
蚋は蚊のように刺すのではなく、囓るというのを聞いたことがあります。そのために刺されるとチクッ!と痛みがはしるようですね。
なんにしても、吸血昆虫たちは厄介な存在なのは確かですね。
だいたい調査結果と言う数字に信用性をどうやって見出すかが難しいです
玉井人様>
確かに。
その検証の方法によってかなり数値は変わってくるでしょうね。
こうした数字、この数字を利用したい方々に存在するような気もいたします。
一つのビジネスチャンスと見なされたためか、見かけ上の数値のみが一人歩きして、肝心の環境の実体には目が行かなくなっているのが現状のような気がしますがね。