花の木の葉。緑色への変化が始まっている。 撮影:2009年5月9日 管理人山麓公園の花の木 撮影:2009年5月9日 管理人5月もすでに中旬となる。今日、飯田地方は朝から快晴。予想される最高気温は27℃と、やや肌寒ささえ感じた昨日までと10℃前後の差があることになる。今年に入り幾度となく繰り返される寒暖の差にはさすがにうんざり気味、ふと今の季節がわからなく時さえあるが、そんな気候の中でも、目にする木々たちは葉の色を一層濃くしながら、勢力を伸ばすべく次に廻る季節を待っているように見える。
写真は花の木(はなのき)。山麓の公園内にあるもの。この木、春に奇妙な形の赤い小さな花をつける。その花が終わるとやがて葉が出始めるのだが、葉の色も花のように赤い。そして、成長と共に徐々に緑色へと変化する。秋には鮮やかに紅葉してやがて落葉する。その名、なんとなくだが頷ける気がする。
和名は花の木(はなのき)。カエデ科カエデ属の落葉高木。モミジの仲間である。別名は花楓(はなかえで)というらしい。なお、葉の撮影は、5月9日。花は、まだ桜の開く前の3月の24日のこととなる。
「もみじどき、秋は遠目にみるがよし、春は近くでみるがよし」。この木をネットで調査中に見つけた言葉である。「花の木」の花 撮影:2009年3月24日 管理人昔から言われてきた俚言(りげん)のようなものらしいが、ハッキリとした四季があったらこそ生まれたものなのだろう。
欧州を始め、国内でも蜜蜂の生態に異変が見え始めていると聞く。変わる気候と地球環境の中、生物の生態も大きく変化しつつある。「滅びるもの、残るもの」。気の遠くなるような長い時間の中で絶えず繰り返されてきたことである。遥か昔から自然と共に生きてきたはずの人類だが、進み行く温暖化を未だ止められないままに、落ち行く経済が拍車をかけたのか、エコという仮面の下で進む環境の悪化は、さらに加速されつつあるのが現状のようだ。なんともお粗末な話しだが、その全てに、現社会の中で生きる我々個々人の生活形態と生き方の思想が、大きく関わっているのは確かなことだろう。
「滅びるもの、残るもの」。当然だが、その篩(ふるい)にかけられる種には人類も含まれる。