花は楚々として可愛い♪ 撮影日:2009年3月29日 撮影:管理人安富桜(やすとみざくら) 撮影日:2009年3月29日 撮影:管理人4月。いよいよ新年度のスタートとなるが、この「年度」という言い方、特定の目的のために規定された1年間の区切りを指すもの。当然だが、団体などの規定により変わってくる。そのため、通常の暦による「年」と区別するために「年度」なったということである。学校や官庁などの公的機関は3月31日が年度末となるが、そんな公的機関と合わせるように4月1日~3月31日を一区切りとした団体は多く、一般的にも4月1日が年度の始まりとなる。
ところで、明治政府より始まったとされるこの区切りの期日、官軍の薩長政治により、幕府軍に加担した豪雪地帯の奥州、羽州、越州に対する仕打ちとの見方が有力らしい。つまり、年度末に除雪などのために予算を使わせる意図があったということのようだ。威権統治のためと思われるが、権力側の振る舞いにはいつの世も変わらないものがあるようだ。
写真は飯田市美術博物館にある安富桜(やすとみざくら)。撮影したのは3月29日。久々の掲載となるが、人が決めた区切りとは関係なく、他の桜同様に今年は少し早めの開花となった。かなり気温の低下が見られるここ数日、そのため開花の速度も緩やかとなり、結構長い期間堪能できるのではないのだろうか。ただ、老木ゆえ植えられている環境の悪さが直接影響するのか、枝の先端など所々に花芽が付かず枯れたようになっているところがあるのが少々気がかりである。
さて、この飯田地方、今週末辺りが桜の見ごろとなると思うが、市街地の桜並木を始め、花見の人が集まると思しきところでは、夜桜見物のため、お馴染み「花見提灯」が木々の周りを囲い始めている。あくまでも私の個人的見解だが、昼間の景観を含めて、光や熱による木々の痛み・電力エネルギーの消費などを考えた時、あまり好ましくないことのように思えてくる。
「やっぱり日の光の下が一番だろうが!」との思いで訪れたこの日の美術博物館では、すでに安富桜(やすとみざくら)のライトアップの準備が始まっていた。