公園の山茱萸(さんしゅゆ) 撮影日:2009年2月15日 撮影:管理人公園の山茱萸(さんしゅゆ) 撮影日:2009年2月15日 撮影:管理人冬とは思えぬ気候が続く。このまま暖かくなっていくはずはないとは思ってはいるが、今が2月ということを思うと、その異様さは否定できない。予報では、来週、3月の頭からまた冷え込むらしいが、降れば雨、ほとんど降雪らしい降雪のない今年の冬にはやはり不安を覚える。
写真は、以前このブログに2回ほど載せたことのある市街地公園内の山茱萸(さんしゅゆ)。3月の終わり頃には花開いたという記憶があるが、今年はやや早いのだろうか、そろそろ蕾も綻びかけてきている様子である。
この山茱萸(さんしゅゆ)、春黄金花(はるこがねばな)の別名を持ち、縁起の良さからか、昔から、家の庭など、いろんな所に植えられてきた。秋に赤い実をつけることから秋珊瑚(あきさんご)とも呼ばれるが、公園の山茱萸(さんしゅゆ) 撮影日:2009年2月15日 撮影:管理人その実には薬効成分があり、果実酒などにして利用されるようだ。民家の庭などに植えられたのは、多分、そんな実用面の意味もあったのだろう。
この撮影を終えて、帰る途中に通りかかったJR飯田線の飯田駅横のバス停近くにも、まだ若い木だが、並んで植えられているのが見えた。よく見ると、実を落とせずに冬を迎えたのか、赤い実が付いたまま残っていた。残念ながらその撮影はできなかったが、綻びかけた黄色い蕾と赤い実、なんとも奇妙に見えたのは確かである。
最近、温暖化のため、季節の区切りがはっきりしなくなったことが原因と思われる現象を多く見かけるようになった。芽吹く季節、勢力を伸ばす季節、寒さに耐える準備をする季節、じっと耐えて芽吹きの力を蓄える季節。節目節目の大切さを教えれくれる四季の区切りだった。
当然、我々この国の人間も、そんな四季と共に暮らしてきた。金融システムの欠陥が招いた経済悪化・不況の嵐の中、芽吹きのために、何に耐え、何を捨てるのか。政治家・官僚などを含め、この国の中枢部の体たらくと腐敗の現状に、これも温暖化の影響かと皮肉ってみたくなるが、そんな国の環境悪化を招いた責任の一端は、地球の環境悪化と同じく、我々一人一人にもあることは忘れたくないことである。