土筆(つくし) 撮影日:2009年2月7日 撮影:管理人土筆(つくし) 撮影日:2009年2月7日 撮影:管理人今日の飯田地方、最低気温が11.7℃、予想最高気温は19℃ということで、なんとも生暖かい一日になりそうな感じである。全国的にもかなり気温は上昇するらしく、静岡辺りでは25℃近くにもなるとのこと。いくら立春を過ぎたとはいえまだ2月の中旬、やはり異様という感は拭えない。
TVなどの情報では発達した低気圧の影響ということだが、その低気圧が東に抜ければ冬型の気圧配置となり来週辺りからは冷え込みが厳しくなる。飯田地方の最低気温は-6℃近くまで下がるようだが、正直、これでは身がもたないと言うのが実感だろうか。
掲載の写真は土筆(つくし)。山の麓、妙琴(みょうきん)ツツジ園内を走るサイクリングロードの脇で見つけたもの。アスファルトの隙間から、気温を確かめるように顔を出していた。今月の7日のことである。
毎年のことだが、この時期、まるで春を確かめるかのように“出ては枯れ、出ては枯れ”の野草たちの挑戦が見られる。異様な暖かさと急激な冷え込みの中で、彼らの生き延びるための模索と挑戦には終わりがないようだ。
温暖化による環境悪化に加え、金融危機が招いた不況の嵐。我々人類の生き延びるための道は、彼ら野草たちより険しいようにも思えるが、欠陥が露呈した格差社会の元凶とも言える今の経済システムと、悪化を続ける地球環境の中で、一体どんな手立てを講じることができるのか。土筆(つくし)に準えるわけではないが、模索の段階はすでに過ぎているはずである。
土筆(つくし)、トクサ科トクサ属の多年草。杉菜(すぎな)の胞子茎(ほうしけい)である。炒め煮などにして食べられるのは有名。苦味があり、なかなか乙な味である。