蔓豆(つるまめ) 撮影日:2008年9月7日 撮影:管理人蔓豆(つるまめ) 撮影日:2008年9月7日 撮影:管理人7日の日曜日、久しぶりに山麓辺りを散策。川原の近くにマメ科らしい花を見つけた。以前、今日の一枚の時に載せた「かす間草」より、花はやや大きく、蔓(つる)は結構太い。毎度のことではあるが、まだ名を知らぬ野草を見つけることは結構嬉しいものである。早速カメラに収めネットにてその名を調べることにした。
一昨年になるかと思うが、このブログ「盆地に吹く風」で、「藪蔓小豆(やぶつるあずき)」という、小豆(あずき)の原種と思われるものを載せたことがあるが、これは大豆(だいず)の原種ということである。名は「蔓豆(つるまめ)」。蔓豆(つるまめ) 撮影日:2008年9月7日 撮影:管理人
大豆といえば、今やアメリカ産が大半を占める我が国だが、当然、そのルーツが気になるところ。調べたところでは、満州・シベリア説と中国華南説とあるようだ。実際、正確のところは分からないらしいが、日本へは弥生時代に水稲とともに伝来してきたといわれている。ともあれ、主に東アジアで栽培され始めたのは確かのようである。
味噌・醤油・豆腐と、我が国ではその利用頻度の高い大豆。その自給率が5%程度しかないことは、昨今の報道などにより誰しも知り得るところとなったが、その原種と思われる野草が、まだ、この国の草むらに存在しているのは、なんとも皮肉なものである。
蔓豆(つるまめ)、わが国をはじめ、朝鮮半島・中国に分布しているマメ科ダイズ属の一年草となる。