大錦草(おおにしきそう) 撮影日:2006年8月30日 撮影:管理人大錦草(おおにしきそう) 撮影日:2006年8月30日 撮影:管理人降り続く雨のせいか、朝晩はかなり肌寒さを感じるようになった。この急激な気温の変化には、やや草臥れてきた我が身体は順応できないらしく、暖房機を欲するとまではいかないが慌てて長袖を着込むことになった9月13日の朝である。
写真は大錦草(おおにしきそう)。日当たりの良い荒地や道端などで見られる北アメリカ原産の帰化植物である。夏から秋にかけ見逃しそうなほど小さく可愛らしい白い花を付ける。明治の頃に山梨県で始めて発見されたと聞くが、今では我が国原産かと思うほどごく普通に見られる野草である。
この国におけるこうした帰化植物はかなり多いものと思われるが、それは、この国が植物などの生育に適した環境を保有することを意味する。
動物も含まれるが、たまに、外来種を取り除いて在来種を守ろうという話しを聞くことがある。それはそれで見過ごせない現状はあるのだが、その外来種も危うくなるような気さえしてくる昨今の気象状況である。
外来在来を問わず、動植物全てが生き延びていけるそんな環境をどこまで保てるのか、温暖化のみならず、年々人の手によって変わって行く環境を見るにつけ思うことである。それは人が生きるにも必要な環境でもあるはずなのだが。
そんな思いをよそにその大錦草(おおにしきそう)は、今年もあたり一面にその勢力を堅持させているように見えた。