水引(みずひき) 撮影日:2006年8月13日 撮影者:管理人水引(みずひき) 撮影日:2006年8月13日 撮影者:管理人なんとも暑い日々が続く。日本列島の近くにいる台風がもたらす熱帯性の空気がその暑さの要因らしいが、連日の35℃を越える気温にはさすがに悲鳴を上げたくなる。
写真は水引(みずひき)である。この時期の野草としてはかなりポピュラーなものだが、今年はやや数が少ないようだ。
その名の水引(みずひき)は、ここ飯田地方の伝統の産業である。元禄の頃、飯田領主堀侯が凍豆腐を将軍に献上する際、「クレナイ」の儀式に習って紅白の水引を輪結びにしたことが始まりとされている。しかし、ほとんどの人は髷(まげ)を結っていた時代、水引(みずひき)はその髷(まげ)を結うための紙紐、元結(もとゆい)の副業だったようだ。
断髪令により元結(もとゆい)の需要は減り、その福業の水引(みずひき)が主要産業となっていったらしい。
現在、熨斗(のし)などに使われるのは知っての通り。元結(もとゆい)自体は相撲の力士の髷(まげ)を結うために今も残っている。