掃溜菊(はきだめぎく) 撮影日:2006年8月8日 撮影者:管理人掃溜菊(はきだめぎく) 撮影日:2006年8月8日 撮影者:管理人梅雨が長く夏の訪れが遅かった今季、まるでそれを取り返すかのように暑い日々が続いている。
猛暑と思えるこのところの暑さ、日中木々が少なくアスファルトだらけの市街地などは歩けたものではない。いつも都市型市街地の弊害を感じながら、木があり草があるそんな街を望む昨今だが、現実に進みつつあるその方向はかなり違うようである。
それもあり、つい山の麓に安らぎを求めたくなるが、管理側を含め、そこもまた人々の思い違いによる弊害が増え始めているここ数年である。
そんな中、今年も山の麓の公園脇で掃溜菊(はきだめぎく)を見つけた。なんとも気の毒な名が付いているが、世田谷の経堂(きょうどう)にある掃溜めで見つかったため付いた名と聞く。中央・南アメリカ原産で、大正時代に日本に入ってきた気化植物ということだ。現在は本州の関東以西で見ることできる。
掃溜菊(はきだめぎく)、キク科コゴメギク属のたぶん一年草。掃溜めで見つかったことから、窒素分の多い地に生えると思われるこの野草。変わりつつある環境と人々の振舞いを、その脇から涼しげに見ているのだろうか。
発生している問題点を目の当たりにしてもその方向を変えられぬ現状に、今の経済システムの欠陥と、人の愚かさが見え隠れする。