長年続いた一党支配。2001年から2005年まで続いた政権時代に今までとの流れが変えられ、その後、与野党逆転で政権交代はしたものの、慣れない俄か与党のためか、結果として今まで抑えていた箍を外してしまった。再び返り咲いた現与党は今の政権を生み出したのだが、これ幸いとやりたい放題とも思える動きのままに、国の方向まで変えられつつある。
そんな中、昨日14日に総理大臣談話が閣議決定され、今日15日に発表となった。「侵略」・「植民地支配」・「痛切な反省」・「心からのおわび」などが盛り込まれたものの、全体的におぼろげで、どうしても釈然としない。今、審議中の、戦争法案とも思える安保法案を強引にでも決定したいとの意向が見える中で、まるで他人事のように、言葉のみを羅列しても、何も伝わってこないというのが、正直なところだろうか。

 終戦から70年が過ぎた 。2015年8月15日、終戦記念日の今日、今年も式典が行なわれ、黙祷が捧げられた。慰霊の意味も含めて、戦争の記憶を風化させないためにも式典自体は否定したくないが、“仏作って魂入れず”ではないが、形だけ残しても意味はない。そのことを含めて、違憲といえる法案がまかり通ろうとしている今日では、その法案をハッキリと拒絶しない限り、どうしても片手落ちの感は否めないだろう。

 漠然と思い描くだけでは守れないものがある。止められないものがある。昨年の年末の選挙でなないが、今後も個々の意識と動きがかなり重要となるはず、次世代を担うものたちに「あの時の大人たちの判断が・・・」と言われないためにも、現状をしっかり見極め、声に出していきたいものだ。

余談だが、あるお笑いタレントが交通事故と戦争を例えに上げて、「このままでは当て逃げされる、だから当てられないようにする事が・・・」と言ったとか言わなかったとか・・・。その思考の幼稚さには愕然とするが、他国との関係をそう見る人が居るということに怖さを覚えるのは私だけか。

〇管理人(セット)