松川の濁流 撮影日:2006年7月19日 撮影:管理人松川の濁流 撮影日:2006年7月19日 撮影:管理人例年ではそろそろ梅雨も明けるこの時期だが、先日から断続的に強い雨が降り続いている。各地では大きな被害が出ているようである。
諏訪湖に始まり我が南信地方を通る、かつて「暴れ天竜」と呼ばれた“天竜川”も、久しぶりにその片鱗を見せ、中信から南信にかけて大きく氾濫したところもある。昭和36年の水害以降に改修されたと聞く“釜口水門”などの力もあり、しばらくはその鳴りを潜めていたようだが、今回降った7月の平均雨量をはるかに越える雨のためか、その力も及ばなかったと見える。
松川の濁流 撮影日:2006年7月19日 撮影:管理人写真はその“天竜川”ではないが、その支流、日ごろ行く山麓公園近くを流れる“松川”である。
上流にあるダムによる流水制限もあり、普段はあまり水量の多くない川だが、さすがにこれだけ降ればその流れる量は半端ではない。
湖の水門にしろ、ダムにしろ、迫りくる水量を想定しそれを力で防ぐ。温暖化により気象状況が変わる中、その想定をはるかに上回った時に起こりうることを考えると、少々怖くなるのが正直な気持ちである。
雨も風も日の光でさえ人の思惑の通りにいかないのが自然である。その自然の猛威に対して、もっと柔軟性を持った街・地域・環境が必要なのかもしれない。
幸い私の住むところは今のところ事無きを得てはいるが、今回の災害場所とは差ほど離れてはいない。改めて自分たちの住む街の作り方や地域の現状、また、その発展のしかたにもっと目を向けるべきと痛感する。
最後に、この場を借り、今回の大雨で被害にあわれた方々に心よりお見舞いを申し上げたい。