捩花(ねじばな)捩花(ねじばな)日中かなり蒸し暑い。梅雨というものはこんなものと思えばそれまでだが、続く異変に、つい例年と比べる自分がいる。
昨年のことだが、我が住いの裏手に捩花(ねじばな)が咲いているのを見つけた。除草剤をまかれる恐れがあったため、避難させようと、見つけた全てを掘り起こし知人のところに移植した。そのため、今年は半ばあきらめていたが、数は少ないものの、同じ場所にまたそのピンク色の花を咲かせてくれたようだ。
捩花(ねじばな)、捻り花(ねじりばな)とも呼ばれ、別名を捩摺(もじずり)ともいう。
捩花(ねじばな)「みちのくの しのぶもじずり 誰故に 乱れ染めにし 我なら泣くに」。百人一首の河原左大臣の句だが、この“しのぶもじずり”とは、福島県の旧郡である、信夫郡(しのぶぐん)で作られていた“信夫綟摺(しのぶもじずり)”という織物とその捺染技法(なっせんぎほう)をいうらしい。
この捩摺(もじずり)という別名は、その織物の模様から付いた名のようである。
捩花(ねじばな)、ラン科ネジバナ属の多年草。約10日あまり、その年に目にする期間は短い。出来れば終わるまで何もせず、このままそっとしておいてやりたいものだ。