吸葛(すいかずら)吸葛(すいかずら)吸葛(すいかずら)6月21日は夏至である。
二十四節気のひとつとされ、北半球では一年の中で昼間の時間が一番長い日となる。
「夏に至る」と書くこの夏至だが、日本列島のほとんどは梅雨の真っ只中、長い昼間の割に日照時間が短いこととなる。
写真は吸葛(すいかずら)である。5月の終わり頃から6月の終わり頃まで見られるが、咲き初めの白から日が経つにつれ黄色に変わってくる。そのため、“金銀花”とも呼ばれるようだが、葉を落とさず常緑のまま冬を耐えることから“忍冬(にんどう)”の別名も持っている。
この吸葛(すいかずら)という名、花の管状になった細い部分から甘い蜜を吸ったことから付いたということだが、子供の頃、蓮華(れんげ)や赤詰草(あかつめぐさ)などの花を抜き、その蜜を吸ったことが思い出される。
いよいよ沖縄辺りでは梅雨が明けたようである。そろそろ日本の梅雨も末期に入るが、昨今の豪雨をはじめ、これから夏・秋とどんな気候になるのか、やや気になるところだ。
この別名の忍冬(にんどう)ではないが、人間も変わる自然環境に耐え忍びそれに対しての適切な対応が必要になるだろう。ただ、個人も社会も自然と乖離してしまった我々に、その力が残っていればの話だが。