亜米利加風露(あめりかふうろ)亜米利加風露(あめりかふうろ)少々前の写真になるが、5月から6月頃にかけ、いたる所で薄紫色の小さな花を咲かせる野草を見かける。亜米利加風露(あめりかふうろ)というらしいが、その名が示す通り、北アメリカ原産の帰化植物である。我が国での歴史は以外と浅く、昭和の初め頃、京都の草むらで見つかったのが最初と聞く。牧草などと共に持ちこまれたということだが、今ではどこにでも見かけるフウロソウ科フウロソウ属の一年草である。
6月も中旬を過ぎて、時期的には今が梅雨の真っ只中となる。降れば豪雨のここ数年、毎年のように被害が報じられているが、それでも全体としての雨不足の傾向は気がかりなところだ。
動物や野草たち同様に、我々人間も天の恵み無しでは生きられない。そのことをもう一度見つめ直してみたいと思う昨今、異なる環境に順応して生き延びる帰化植物ようにとはいかないまでも、変わりつつある環境に対して、もっと従順なシステムを作ることが必須の時代に入ったのは確かだろう。
それを知ってか知らずか、我が生息地域も、その回りも、益々アスファルトとコンクリートで固められていく。