ナナホシテントウ 撮影日:2008年3月2日 撮影:管理人ようやく春と呼べる気候になりつつあるのか、朝晩の寒さも緩み暖かさを感じるようになってきた。
今日、3月5日は啓蟄(けいちつ)。大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころとされる。野も山も人里も、草や木々たちは芽吹き始め、それに合わせて虫たちも活動を始める時である。
写真は、日曜日、久々に訪れた山の麓で見つけた天道虫(てんとうむし)。ナナホシテントウだ。暖かくなったことがよほど嬉しいのか、ちょこまかとやたら忙しなく動いている。虫眼鏡マクロで狙うには少々難があったが、ブレ、ピンボケと失敗しつつなんとか撮れた一枚である。
何年か前、彼らが地上に出てくる時期が遅れ、アブラムシによる作物などの被害が増えたことがあるが、農園を営む知人の話では、越冬するアブラムシは増えているという。その天敵とも言えるこの天道虫(てんとうむし)たち、今年の時期と数はどうなのだろう。一度崩れるとなかなか元には戻らないのが自然のバランス、やはり気になるのは確かである。
ともあれ、見かけた天道虫(てんとうむし)にやっと感じた春の訪れ。まだ多少の寒の戻りはあるにせよ、このまま緩やかに春に向かうことを祈りつつ、我が目を避けるように葉の隙間に入り込む、その春の虫を見送った。