スズメバチの巣スズメバチの巣週末辺りから、やや気温が低いものの梅雨らしい天候が続いている。この時期、特に雨の日などは、麓からやや上の茂みに“ヤマビル”がいることが多い。先月の終わりころの楮(こうぞ)の花の撮影時にも2匹ほど靴の中に入られそうになった。
写真はその“ヤマビル”を警戒するため茂みに目を懲らした時見つけたもの。まるで徳利を逆さにしたような形に、なんとも芸術的な模様が付いている。
しばし見とれたが、先端の方にはかなり大きな蜂がいるの見えた。どうやらスズメバチの巣のようだ。まだ初期段階らしく、女王蜂が一匹で巣作りをしているようである。
女王蜂自体は攻撃性が低く、今の時期はむやみに刺激しない限り危険は少ないというが、やはり恐怖を感じるのは正直なところである。その女王蜂と思われる大きな蜂は、近くの私には目もくれず、巣作りの材料集めのためなのかどこかに飛び去っていった。その機にカメラに収めたのがこの2枚である。
このスズメバチ、夏から秋にかけて巣も大きくなり蜂の数も増える。その頃はかなり気が荒くなり、近くを通りかかっただけで攻撃されることもあるらしく、充分な注意が必要ということだ。
昔は、農家の軒先などには大きなスズメバチの巣があり、蜂たちが出入りしているのを見かけたことがある。活動期には彼らに刺激を与えないように静かに行動をしていたと聞いた。
今日、住宅などで巣が発見されればたぶん即刻駆除となる。その是非は別とし、それだけ現代社会の暮しが自然と乖離したということなのだろう。