遠山郷。上村、下栗。 撮影日:2007年10月29日 撮影:管理人遠山郷。上村、下栗。 撮影日:2007年10月29日 撮影:管理人先月のことになる。手打ちそば屋を営む知人の、蕎麦の買い付けに便乗し、遠山郷(とおやまごう)、上村まで同行させてもらった。私個人としては3年ぶりである。色付く山々の撮影が目当だったが、まだ少し早かったのか、少々鮮やかさに欠けていたのがちょっと残念なことではあった。しかし、目の前に広がったその景観はさすがに圧巻である。
その上村からさらに南、静岡との県境に“南信濃”がある。題名の“ふじ姫饅頭”は、そこで作られ、売られているものだが、これが今回のもう一つの目的ともいえる。“そば”と“よもぎ”があり、時節柄、今は“そば”。モチモチッとした食感と共に、口の中に蕎麦の風味が広がり、これがなんとも美味いのである。ふじ姫饅頭。こちらは箱の裏側♪ 撮影:管理人ふじ姫饅頭。箱だけでゴメンして♪ 撮影:管理人
この饅頭、かなりの人気と聞くが、売り切れご免とばかりに、なくなった時点でその日の販売は終わりとなる。消費期限も翌日までと、遠路遥々来た人にはなんとも融通が効かないように感じてしまうが、普通に考えれば、それは当然のことともいえる。
ふと、最近世を騒がせた“漉し餡を塗した有名な餅”のことが頭に浮かんできてしまうが、多分、知名度が上がり、売上拡大と共に、一番肝心な部分が置き去りにされていったのだろう。こうした特産名物のようなものが、全て同じ道を歩むとは思えないが、物流機構が発達し、全国各地の特産物が何処でも手に入れられる今、強ち(あながち)陥らないとも限らないことである。それは、求める側にも多分の責任があることと思えるが、このふじ姫饅頭、是非とも今のままの形で存続していって欲しいものである。
なお、肝心の饅頭の画像がなく、箱のみになったことは、撮影意欲より食い意地が優ったためと、ご容赦願いたし。