桜の紅葉 撮影日:2007年11月5日 撮影:管理人桜の紅葉 撮影日:2007年11月5日 撮影:管理人11月もすでに一週間が過ぎようとしている。さすがに日中も20℃を越えることはなく、雨の日などは15℃前後とかなり肌寒い。朝晩も10℃を下回ることが多くなり、秋の向こうから迫り来る厳しい冬を、強く感じさせるようになってきた。
飯田市街地には南北に伸びる“桜並木”がある。先日載せた“並木通り”と同様、昭和22年の“飯田の大火”の復興の時に作られた防火帯である。そこに、600mから700mくらいだろうか、左右に道路を従えて、中央に桜が植えられている。春には、毎年見事な花で神社から続くその通りを飾りつけてくれる。
この時期、桜たちは葉を色付かせて、秋の終わりが近いことを教えてくれるが、桜の紅葉、葉のアップ 撮影日:2007年11月5日 撮影:管理人桜の紅葉 撮影日:2007年11月5日 撮影:管理人手入れされ始めた賜物なのか、この街中にあって、以前より元気に見えるのは嬉しいことである。
きちんと手を入れてやれば、きちんと答えを返してくれる。人里であれ、山の麓であれ、遥か昔から続けられてきた、人と自然との付き合い方だった。
この葉のほとんどが枝から離れる頃、この山間の街も冬の気配に包まれることになるが、温暖化の影響で、葉を落としきれない広葉樹が増える中、街中にあるこの桜たちが、冬を前にきちんと葉を落とし、その冬の寒さに耐え、春にはまた、見事な花で我々を楽しませてくれることを願うものである。
そんな思いで、色付く葉にカメラを向ける私の横で、町内の人だろうか、初老の男性が落ちた葉を無心に掃き集めていた。