今回壊れたマウス 撮影日:2007年10月15日 撮影:管理人現在のパーソナルコンピューター(以下パソコン)には必要不可欠とも言えるポインティングデバイス、マウス。あって当然のようの思われるこの周辺装置も、私が初めてパソコンを手にした頃にはなかったものである。
その当時、簡単な“絵”を画面上に表示させるのも、タートルグラフィックと呼ばれる方法でBASICのプログラム書いていた。フロッピーディスクなどはまだ一般的ではなく、ハードディスクに至っては夢のまた夢、外部への書き出しはもっぱらカセットテープが用いられた。
そんな時代からすれば、このマウスという入力装置は夢のような道具と言わざるを得ないのだが、実は、昨日、我がパソコンのマウスが壊れた。Windows 用のマウスなので、二つのボタンスウィッチと、その真中にはホイールがある。シャフトが折れたのか、外れたのか、そのホイールが空回りして効かなくなったのである。
当時、AT互換機のマウスは、最初の3ボタンが姿を消し始め、2ボタンが主流となりつつあった。当然、真中のホイールなどはなかったが、それで充分だった。Windows98 が出始めた辺りからホイールの持つものが現われ始めたのだが、それに対応するソフトも少なく、私自身も必要のないものと思っていた。
しかし、現在のブラウザを始め、ほとんどのソフトが対応する中、その使い勝手に慣れた今日では、その機能が使えないだけでまるで全く使えないような“不便さ”を感じ、マウス購入に走る自分がいる。
消費時代に疑問を感じながらも、未だにその真っ只中にいる自分には苦笑するしかなく、反省一途なのだが、ふと、マウスも昔は分解可能なものがほとんどで機械的な故障なら自分で修理もできたことを思いだし、今の使い捨てともいえる“分解も出来ぬマウス”を恨めしく眺める。
ところで、今回購入したものは横スクロールにも対応しているとのことなのだが、今は必要と思わないその機能も、やがて“なければ不便”と感じるようになるのだろうか。