先日までの、初冬を思わせるような寒さは遠のき、日中は25℃前後と、日差しの下ではかなり暑さを感じるこの頃である。
写真は“力芝(ちからしば)”。夏の終わりの頃から、至るところで見られる。根の張りが強く、力を入れてもなかなか抜けないのが名前の由来と聞くが、荒れた大地に群生する様は、野草の持つ逞しさを強く感じさせる。ブラシのようなその花穂はイネ科特有の形を持ち、近くで見ればなかなか面白い。植物名、力芝(ちからしば)。道端に生えるため、道芝(みちしば)とも呼ばれる。イネ科チカラシバ属の多年草である。
野草たちの振る舞いにかなり異変が見られる昨今、この時期の、例年との気温の違いが気になるところだが、ネットに公開されている気象庁のデータでは、ここ飯田地方の10月の平均最高気温(1971~2000年)は20.2℃、日毎の気温の寒暖の差も今ほどないようである。9月平均が25.9℃ということから、単純に見れば、多少季節はずれ込んだということになるのだろうか。
季節のずれと二極化、極端な降雨の差、強大化する台風など、温暖化による気象・気候の変化が著しいと感じる昨今、今後を踏まえた温暖化防止対策は当然のこととして、荒地に生える力芝(ちからしば)ではないが、社会の形体・形状を含めて、我々“人”の世界にも、野草の持つような逞しさと柔軟性が必要になってくるのかもしれない。
そんな思いを巡らす10月の初旬、今年は一体どんな季節が廻るのか、秋もいよいよ本番を迎え、やがてその先に控える冬の存在を強く感じるようになる。
コメント(7) “力芝(ちからしば)”
コメント入力フォーム
この記事へのトラックバックURL
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=269
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=269
トラックバック(1) “力芝(ちからしば)”
■ おくさまのフォトギャラリー:
2007 10/18 22:13
力芝(ちからしば)(使用機材 C-2100)…
盆地に吹く風さんで紹介されていました。 「力芝」(ちからしば)と言うそうです。… (more…)
「力芝」あまり見かけた記憶がありません。
意外と身近にあるのかも^^;
急に涼しくなったと思ったらもう10月ですね。
体内時計は止まったままで季節だけが進んでいきます。
ちょっと焦りを感じますが、野草の持つ逞しさと柔軟性で
乗り切って行きたいとこですね。
あ〜っと、どこにでもあると思いますよ。
もう10月ですね。ただ、気温は例年よりかなり高いのじゃないかと思います。
私も、体内時計と季節の動きとの間に、かなりの“ずれ”が生じているみたいです。気温の変化に、身体が全然ついていきませんわ。
野草の持つ逞しさと柔軟性、欲しいですね。もろ実感です。(^^;アセッ
これ、「力芝」って言うんですか!
どこかのブログで見てから、ウチにもあるのを確認しました。
アップの写真、きれいですね。
私も撮らなくっちゃ!
霧吹きするときれいですね^^
あはは、私は霧吹きは持ち歩きません。(^▽^笑)
これは霧吹きではなくて、普通の雨上がりです。(^^;アセッ
“力芝”のような雑草といわれるものも、花や実をちゃんとつけます。マクロで見ると、普段見られない世界があって、結構面白いですよね。
そのマクロ写真は面白いのですが、なんせ安デジカメに虫眼鏡利用で撮影してます。だから失敗が多くって。(^^;
これ力芝っていうんだあ
知らなかった。
私もこの間撮影してきたのですがまだUPできずにいます^^;
雫もいいね〜♪
霧吹き・・・・・
すまん・・・・
私の影響だね
(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
見慣れているはずのものも、レンズ越しだと
また違った印象になるのが不思議ですよね〜。
アップの写真はとてもきれいです♪
そっか、秋の次は冬か・・・。
考えただけで( ((-。-) ))ブルブル…
短い秋を満喫しなくっちゃw
>纏ちん
おっ!撮影してきたんですかい!そりゃ是非載せてくださいな。
前日が雨で、その日の朝も霧のような雨が降っていました。私が撮影に出た頃には止んでいたのですが、野草たちはしっとりと濡れていました。タイミングが良かったんですね♪
あはは、そちらと同じと思ったのかしらね。さすがに私は霧吹きを持っての撮影はやりませんぞぇ。
撮影時の不審者行動はお互い同じようなものでしょうけどね。
(“⌒∇⌒”) キャハハ
>来夢ちゃん
マクロは結構面白いですね。ことに今回のような普段見過ごしているような野草の花は、「へぇ〜、一丁前に花が咲くんだァ♪」って思います。
なかなか良いのは撮れませんけどね。(^^;
なんとなく年々秋が短くなっていくような気配。いきなりの冬はご免蒙りたいものですね。
私も短い秋を満喫しなくっちゃ♪(^▽^笑)