先日までの殺人的な暑さは峠を越え、やや蒸し暑さは残るものの、かなり過ごしやすくなってきた。夜には虫の音が、秋の近いのを教えるように、聞こえ始めている。
画像は“丸葉縷紅(まるばるこう)”。花の色の鮮やかさで、結構目を引く。調べたところでは、江戸時代に観賞用に持ちこまれたものらしいが、熱帯アメリカ原産で暖地を好む植物らしく、日本では本州の中部地方以西に生息しているとのこと。
温暖化の影響なのか、数年前からこの地域でも頻繁に見かけるようになったが、かなり繁殖力の強いものらしく、今では山の麓の公園などでも見かけるようになっている。生息区域が北上しているのは確かなのだろう。
丸葉縷紅(まるばるこう)、または、丸葉縷紅草(まるばるこうそう)、ヒルガオ科ルコウソウ属の一年草となる。
雨が少なく、記録的な気温上昇を齎した今年の夏。都市型形状の弊害からか、熱中症で倒れる人が多かった今年の夏。これから季節は実りの秋を迎えるが、野菜などの農作物への影響は元より、その先の冬を含めてどんな季節が廻り来るのか。そんな不安を拭い去れないまま、今年の暑い8月も、あと残りわずかで終わる。