巨大な台風も遠ざかりつつあった日曜日。雨も上がり、雲の切れ間から日差しが漏れ始めていた。先日痛めた我が腰の痛みも、やや沈静化の兆し。久々の山麓散策となる。
写真は大葉蛇の髭(おおばじゃのひげ)である。毎年のように撮影している野草だが、今年は勢力を伸ばしたのか、昨年はあまり見られなかった場所にも、群生するように咲いていた。背は低く、日陰を好むためか、あまり目立たないが、近寄ってよく見れば、結構可愛らしい花である。
大葉蛇の髭(おおばじゃのひげ)。百合(ゆり)科ジャノヒゲ属、常緑の多年草となる。
九州地方を中心に、太平洋側に大きな爪痕を残した巨大な台風4号。まだその記憶が真新しい中、新潟を襲った大地震。今年も、災害多き一年なるのかと、かなりの不安な気持ちになる7月の中旬となった。
こうした災害時には、TVなどで連日のように被災地の状況が伝えられる。その報道姿勢に、ワイドショー化して行く日本のTV報道の実体が見て取れる。公共放送と称する局の変貌ぶりは最たるもので、到底、国民から集めた視聴料で運営している局とは思えないほどである。
インターネットが普及した今でも、TV報道の影響は大きい。何を取材し、何を伝えるのか、そこが一番重要と思うのだが、今回の地震で、火災を起こした柏崎刈羽原発の放射能漏れの実体を、電力会社の公表に疑問を呈する形で、トップニュースとして報じ、過密状態の避難所の状況を、被災者の立場に立って、問題点を指摘したのは、昨夜私が見た限りでは、民放の1社だけであった。
なんとも嘆かわしく感ずるのは、捻くれ者の、私の物の見方のせいだけではないと思うが、「ニュースに騙されるな!」と、どこぞのTV番組ではないが、そんなことを叫びたくなる昨今である。
最後となったが、今回の台風被害、新潟の地震の被害にあわれた方々に、心よりのお見舞いを申し上げたい。