早いもので、7月も2日が過ぎた。今年もすでに半年が経過したことになるが、暖冬から始まり、やや不安のまま入梅。予報では空梅雨といわれていたが、このところ、以外と梅雨らしい天候が続く飯田地方、今日も朝からシトシトとした雨となった。
掲載の画像は、6月の中旬撮影の、苗代苺(なわしろいちご)の花と、7月1日撮影の、その実である。苗代(なわしろ)が作られる頃に、赤く熟した実を付けるため、その名が付いたといわれているが、7月を迎え、見かける水田は、苗代作りは元より、すでに田植えまで終わり、植えられた稲は、青々と茂り始めている。苗代(なわしろ)の名を持つこの苺だが、その名の付いた時代と今の時代と、苗代作りの時期が多少ずれるのか、ようやく赤い実を付け始めたようだ。
この苺、野生の物の中では味は良い方である。できることなら、撮影ついでに採取したいところだが、花のマクロ撮影をした場所では、まだ時期が早いのか、或いは、環境が合わないのか、実を付けたものは見られなかった。知人から借りている、望遠デジカメにより、離れた場所でもなんとか撮影だけはできたが、見える苺に心が残ったのは確かである。
手に入れられる時もあれば、手に入れられない時もある。やはり、それが“自然の恵み”というものなのだろう。