甘野老(あまどころ)甘野老(あまどころ)6月に入り山の麓の木々たちも、その緑を益々濃くしながら春の終わりを告げているかに見える。これから梅雨、夏と、木々も野草もその勢力を一層伸ばす季節になる。
写真は、日頃足を踏み入れる山麓公園の林の中で見つけたもの。甘野老(あまどころ)のようだが、園芸用とは違い葉には斑は入っていないようである。
山芋の一種の、野老(ところ)と呼ばれる“鬼野老(おにどころ)”と似て、根茎に甘味があることからその名が付いたということだが、ヤマノイモ科ではなくユリ科アマドコロ属の多年草。
薬効成分もあるようで、その効能は、滋養、強壮、強精、老化防止、美肌、色白、脳卒中、糖尿病、胃潰瘍などかなり幅広い。
こうした野草の恩恵も、山々がもたらす恩恵も、豊かな自然と四季があったからこそだが、その環境が変わりつつある今、人の存在を守る意味でも、自然と共に生きて行けるそんなシステムを作り上げる必要を感じる。次世代に何を残せるのか、今を生きる私たちの課題は多い。
日陰で見つけたその小さな野草は何も語ることはなく、ただ、廻ってくる次の季節をじっと待っている。