棚田の野蒜(のびる)
◇ 管理人 - 2006年6月1日(木)03:26 - 未分類
今日から6月、衣替えである。
宮中の行事として始まったと聞くこの風習、中国に倣い旧暦の4月1日と10月1日に行われていたようである。
当時「更衣」と呼ばれ、宮中の年中行事のひとつとされていたといわれるが、四季のはっきりとした我が国の風土にぴったりと合っていたため、衣替えとして民間にも広まったということだ。
明治以降に、今で言う国家公務員の、制服の夏服と冬服を替える日を定めたことから、現在の6月1日と10月1日が衣替えの日として定着したようである。
写真は田植えの始まった棚田と、その土手で見つけた野蒜(のびる)の花である。昔から目にしてきたこうしたものは、今の季節と、その先やってくる梅雨と夏を肌で感じることのできる風景だが、変わる気候と現代社会の中で、決まりごととして定着している衣替えと違い、その景観と共にかなり危うい存在になりつつある。
野蒜もネギ課なのかしらね?
よく聞くけど食べたことはないんですよね〜。
おいしい?| 冫、)チラ
はい♪ネギの仲間ですよ。ユリ科ネギ属の多年草です。
食べ方は・・・・・、
一番簡単なのが、根っ子の玉の部分を“生”で味噌をつけて食べる♪
辛味があって美味いんですが、後が大変です。(^▽^笑)
また、軽く茹でてイカなどと酢味噌で和えて、“ぬた”にすると結構いけますよ。
同じように軽く茹でて、辛しマヨネーズなんかで食べても良いかも。味噌や酢味噌に数日漬けてくとちょっとした漬物代わりにもなります。
最近はスーパーなどに出まわるようになりましたが、私の子供の頃は田んぼの土手に生えているものを採ったものです。
途中で千切れないように下にある根の玉の部分まできれいに抜き取るのは結構テクニックが要ったのを覚えています。
私は他の人よりかなり下手でしたがね。(^^;アセッ
棚田も変わりなく、今年も田植えが始まりますね。こうして守られていく一方で、我が家の周りでは、農業をしなくなった家が増え広い平地の豊かな畑が、空き地になっているのを多く見かけます。そして外来種の植物が繁って、生態系にも影響を与えそうで気にかかりますね。
ノビルは河原の草むらにもたくさんあり、先日少し抜いてきました。もう花が咲き始め食べられないんですけど、垣根際に植えて来年の春を楽しみにしようかな、なんて魂胆で。
辛しマヨネーズ、酢味噌。。う〜ん!どれもイケそうですね〜♪
見ているだけで和みますよね、ああいう風景は。出来ればずっと残って欲しいと思っています。
そうですかぁ、宅地になり田畑が消えるのも寂しいのですが、使われなくなって放置されているのはもっと寂しい気がしますよね。農作物の自給率が低い我が国、空いた農地をもっと利用する方法はないんでしょうかねぇ。
ほぉ、野蒜を垣根際にですか。良いんでないかい、それは♪
私の住家の裏にも一昨年ころから誰も植えないのに野蒜が出てきました。あまり本数は多くないので観賞用かな。(^▽^笑)
食べ方は生が一番美味いと思っているのですが・・・、食べた後が大変なんですわ。(^^;
せめて軽く湯通しした方が良いみたいですね。(^▽^笑)
ちなみに野蒜(のびる)をこちらでは、野の蒜(ののひる)と言います。