深山柳(みやまやなぎ)
そろそろ入梅するのだろうか、なんとも蒸し暑い日が続く。一昨日辺りは、西風によるフェーン現象なのか、北海道のオホーツク海側で、記録的な気温上昇が起こったようである。結果、沖縄や西日本よりも気温が高くなったと聞けば、これも温暖化の齎(もたらす)す現象なのかと、梅雨を前に今後が不安になってくるのは心情だろうか。
5月の終わりのことになるが、山の麓に綿毛のようなものを付けた、背の低い木を見つけた。まるでカビでも生えているような風体に、恐る恐る近づいたのだが、どうやら花のようである。
深山柳(みやまやなぎ)というようだが、見えた綿毛は、タンポポなどと同様に種子を運ぶためのものらしく、すでに風に吹かれ漂っているものも見られた。
この柳、深山(みやま)と名が付くことから、山地に生えることは推測できるが、調べたところでは亜高山帯から高山帯に分布するもののようである。通常、こんな麓にも生息するものなのかは分からないが、我が国の固有種ということもあり、外来種の多い中で、実際に見られるのはちょっと嬉しい気がする。深山柳(みやまやなぎ)、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木となる。
余談ともなるが、植物たちの生きる仕組みには結構興味深いものがある。そこに、自然の持つ逞しさや、強かさを感じるのは毎度のことだが、たまに、地球に流れている“時”のようなものを感じることがある。たぶんそれは、彼らが気の遠くなるような長い時間の流れの中、変わる地球環境と共に、その形態を変えながら今日まで生き延びて来たためだろう。
生物として歴史の浅い人類。その僅かな歴史の中で、紛争を繰り返し、環境破壊まで引き起こしている我々に、地球の“時”は息衝いているのだろうか。
その生物の一人として、つくづく思うことである。
管理人様の家は高山地帯にあったのですね(笑)
しかしこれはどう見てもカビですねぇ^^;
小学生の頃にたんぽぽの綿帽子が耳に入ると大変なことになるという
変な言い伝えがあったのですが、こっちの方がリアルに・・・
どうも日本のものはなんでも貧弱で外来種に負けちゃうものが多いですがこのまま残ってもらいたいもんですね〜
綿の中に緑色の種らしきものが見えますね〜
これがどこかに飛んでいってそこで芽を出すんだね〜
く( ̄Д ̄)ノガンバレーーー♪
>ぺんた
あはは、私の家の近くじゃありませんよ、これがあったのは。(^^;
もっとも、高山帯でも高山帯でもないけどね。里山の麓です。
本当に一瞬カビに見えました。(^^;
耳に入ると聞こえなくなるって言いましたよね。
確かに、こっちの方がリアルに見えますね。
実際にはそんなことはないんだけどね。
>纏
帰化植物は、違う環境の中、そこに根付いたもの。
たぶん、かなり強い植物なのでしょう。
日本の固有種は、このほかにも結構あるらしいのですが、帰化植物との生存競争に負けずに生き残っていって欲しいですね。
私も一緒に、応援しますかね。
く( ̄Д ̄)ノガンバレーーー♪
((o(-ェ-o)ドモドモ(o-ェ-)o)) おひさしです。
タンポポの綿毛が密集した感じですねw
それに遠くから見たら本当にカビみたい・・・(^^;)
これだけ密集してると集団で飛んでいくのかしらね〜。
いろいろ想像したりしてw
自分からは動けない植物たちの、こうも工夫された繁殖方法って
すごいものがあるな〜って思います。
あい♪お久ぶぅ〜り♪
そうなんです、本当にカビかなと思っちゃいました。
この時に見た限りでは、集団では飛んでいかないみたいです。
もっとも、かなり強い風が吹けば、固まったまま飛ぶかもしれませんが。(^^;
それぞれの、多種多様な繁殖方法を見るにつけ、生物としての歴史の長さを感じてしまいます。
この地球上では、私たちより先輩ですものねぇ。ずーっと。