4月も下旬、さすがに朝晩の冷え込みは和らいできている。ここに来て雨模様の日が多くなってきたが、芽吹き始めた野や山、また、これから始まる畑などには、多少の恵みにはなったのだろうか。
掲載の画像は、紅葉苺(もみじいちご)の花である。後2ヶ月もすれば、オレンジ色の実を実らせるが、その味からは、人の手を借りず、自然の中で生き抜いている野生の逞しさを感じることができる。
来月には一年が経過するこの“盆地に吹く風”。旧“今日の一枚”から数えて3年と数ヶ月の間、山の麓の山野草を中心に、感じたままを写真と共に掲載してきた。当初、季節の風景を載せようと、気楽な気持ちで始めたが、温暖化による気候変動の大きさも手伝ってか、自然と接するその重さを、自分自身が実感する結果となったのは事実である。
日々の生活を含め、まだまだ中途半端な己を反省する中、今年も、芽吹きと共に、自然のエネルギーを感じる季節は廻って来てくれたようではある。