桜のシーズンは終わりを迎え、野も山もそろそろ本格的に木々・野草の芽吹きが見られる時期となってきた。雨量は極端に少なく、水不足が怪訝されるところだが、はたしてその恵みとなるのか、今日は雨模様の一日となる。だが、日中でも8℃程度と気温は低く、そろそろ御役御免と考えていた暖房機も、今夜は活躍しそうな感じである。
掲載の写真は、山の麓にある“風越プール”と呼ばれる、発電所の用水池を泳ぐカルガモの親子である。突然の出会いに少々慌てたため、残念ながら親鴨はカメラの枠内に入れられなかったが、小鴨たちの左側を見守るように泳いでいた。
この用水池、毎年何組かのカルガモの番いが飛来し子育てをするようだが、時折水を抜き干されるため、あまり良い環境とはいえないようである。
それでも、今年もその可愛らしい姿を見られたのは、異常な気候が続く中、ホッとしたというのは正直な気持ちである。
変わる環境と数多い天敵の中、この小鴨たちの何羽が生き残り大人の鴨へと成長できるのか分からないが、その泳ぐ姿に、つい「みんな生き残れ!」と応援したくなるのはやはり人情だろうか。
温暖化により、不変と思われたこの国の四季は変わりつつある。今後、植物、動物を問わず、人を含めてその影響を受けるのは必至と思われるが、その対策は急を要するはずである。それは、今まで環境を壊し続けてきた、我々人間という生物の責務ではないかと感じている。
自分自身の日常の暮しを、今一度見直す必要を感じながら、経済を含めて、変わらぬそのシステムと、変わろうとしない、変えようとしない世の動きに、憤りを感じるのは私だけなのだろうか。