3月も終わり近づき、完全に寒さの峠は越えたのだろう、日中の気温はかなり上がるようになった。そろそろ本格的に春めいてくる気配である。
いよいよ桜のシーズンを迎え、天気予報に交えて聞こえてくる、桜前線の動きが気になる人も多いのではないだろうか。
神社の参道から続く飯田市街地の桜並木に、たまたま通りかかった時見つけた桜の開花。25日、日曜日のことである。
辺りを見れば、ソメイヨシノはまだまだだが、毎年逸早く花開くヒガンザクラ、脇の枝垂桜と、開きかかった木はかなりあるようだ。多分、久々の雨と日中の気温の上昇で、一気に開花が促されたのだろう。
日が傾き始めていたために、少々暗いのがたまに傷だが、今年最初の桜の写真である、多少の出来の悪さはご愛嬌と、思い切って掲載する。
この日、能登を襲った大きな地震。ここ飯田市でも震度3の揺れがあった。大きくゆさゆさと揺さぶるような横揺れは、その震度以上に不気味さを感じたというのが正直な感想である。TV報道などで被害の詳細が明らかになるにつれ、そのエネルギーの大きさに驚かされるが、大きな余震が続く中、被災地ではまだまだ不安が続いているようである。
今回の地震は日本海側。専門家も全く想定していなかったものらしく、地震予測の難しさを浮彫りにした形になったようだ。こうした大きな地震の時、やはり気になるのは原子力発電所の安全性である。今回、志賀原発は2機とも停止中であり、ゆえに事無きを得たとの話しだったが、続く改竄(かいざん)・隠蔽(いんぺい)の事件を思うと、その報告も全てを信じる訳にはいかないというのが本音だろうか。
いつ起きてもおかしくないと言われている東海大地震。予測される震源地の真っ只中にある浜岡原発。その安全性も懸念されるが、実体がほとんど表に出てこないことと、なぜかマスコミはあまり触れたがらないことが、さらなる疑念を抱かせる。
以前、遠い他国で起こった原発の事故。いまだに放射能汚染が続いているその現状に何を学べるのか、その対応は急を要するはずである。経済重視の向こうにある危険性を、そろそろ社会全体で受けとめる必要があると感じている。
最後になったが、今回の地震の被害に遇われた方々に、心よりお見舞いを申し上げたいと思う。