ここ2日ばかり冬に逆戻りしたような気候が続いている。暖冬今季、その暖かさに慣れた身体には、春先のこの寒さはさすがに応える。7日の午後は雪も降ったようである。
飯田市街地の近く、梅の木が何本か植えられている小さな公園がある。春の花とその香りは、近くの住民のみならず、訪れる人々の心を和ませてくれているが、最近この公園、その周りの変化からか、心寂しい感じがするようになった。手入れをされているとは思えないその梅の木の蕾(つぼみ)は、年々減ってきているように感じられ、余計にそれを助長しているようにも思える。それでも今年も開花の時期を迎え、まだ少ないが、楚々とした花と芳しい香りで私を迎えてくれた。
昨今、再開発と称する動きで、市街地の建物の高さは高くなり、その周りは街路樹さえも減りつつある。高齢化社会と、減って行く人口を思うとき、都会の真似事のように変わっていく市街地と、車の速度を後押しするように太くなる郊外の道路は、やはり、納得いかないというのが正直な気持ちである。使われる税金のこともあるが、そのことで潤うのは、“ほんの一部”という事実と、当然、大きな弊害もあるということは忘れてはいけないことだろう。
里山を後ろに持ち、まだまだ自然は残るこの地域である。もっと“この地の利”を活かした、“この地に合った”、そんな発展のさせ方をしていって欲しい願うが、現実の流れはやや違うようである。公園の心寂しさも、蕾(つぼみ)を減らした梅の木も、まるでそれを嘆いているようにさえ感じる。
何を望むかは別として、国や市の行政のなどの動きを含め、せめて皆が望めばそれが実現可能な“世”であって欲しいと願うのは正直な気持ちだろう。
コメント(4) “市街地、公園の梅”
コメント入力フォーム
この記事へのトラックバックURL
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=187
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=187
自分達が大事にしていることと、
本当に大事なことは違うことが多い。
失って初めて気が付くもう戻らない、戻せないという事実。
「先生方」も早く目覚めて欲しいですね。
どなたも手入れしないんですかね?
我が家の小さな梅でさえ、かなり枝伸びしますから
これくらいの大きさになったら相当すごいかと・・・。
それでもちゃんと花を咲かせてくれて、自然はすごいですね。
ところでこの梅は実がなるのかしら?
それともお花だけ?
なんかこの梅全体的に白っぽくないか?
手入れしてくれる人がいないかあ〜
どこの管轄なんだろう・・・
ちゃんとしてくれるといいのにね〜
新潟も道だけは!(声を大にして)いいよ〜
ww
しかし道路ばっかり作ってどうするんだろうね〜
いや〜寒いですね。咲き始めた梅も「( ̄ ̄□ ̄ ̄;)!しまった!早すぎたか!」なんて思っているかもね。(^^;
>ぺんた
いつも人の世は利害が占める割合が多い。後で後悔しないためにも、長いスパンで街や地域、そして国のことを考える必要があるんでしょうね。
分かっているのに・・・というのが、一番困る。
>来夢
たぶん手入れはされていないと思いますわ。枝が鳥の巣のようにワヤワヤになってます。(^^;
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」といいますが、どちらも木のためには剪定は必要のようですね。
特に梅は切らないと年々花の数が減っていってしまいます。
実を食べる梅ではないですね。満開になると格好見事なんですが、今年はどうなんでしょ?
>纏
この梅ねェ、ガクのところが黄緑色してるのですよ。だからだと思います。
種類の名前は分からないけど、私はここでしか見たことがありません。始めて見かけた時に不思議に思いました。
管轄は分かりませんが、だれか選定くらいしてやって欲しいと思いますよね。
道路ばかり作ろうとするのはどこも同じようですね。
いまだに道路や大きな建物を作れば、経済が潤うと信じている人もいるようですがね。もう、そんな時代ではないでしょう。それを突き進めてきた結果が今の現状ですからねぇ。そろそろ気付いて欲しいと思います。