早いもので、暖冬といわれた今年の冬もそろそろ終わりになる。3月を向かえ一気に暖かくなるのかと思えば、そうでもないようで、なんとも中半端に気温が上がり下がりしている。例年ならばそろそろ野草たちの芽吹きが始まる頃である。
掲載の写真は繁縷(はこべ)。ご存知の通り春の七草の一つである。それもあり春先のイメージが強いが、実際には秋の終わりの頃まで花の咲いているところが見られるようだ。
昔は食用にされたというが、それは七草粥の風習から見て取れる。タンパク質やビタミン類が多く含まれ、薬効成分もあるということだが、その効能は歯茎の炎症・歯痛・打撲傷・腫物・できもの・催乳など意外に多い。
本体を磨り潰して青汁をとり、鍋や油気のないフライパンなどに入れ、食塩を適量加えて加熱しながらよく乾燥させれば緑色のハコベ塩になる。それを指先につけて歯を磨けば槽膿漏の予防や歯ぐきの出血に効くという。また、葉をよくもんで柔らかくしたものを貼れば、はれものや歯痛などにも効くらしい。
人の周りを始め、民間薬として利用できる野草は結構あるようだが、即効性を信じてか、はたまた、単なる思い込みか、つい化学薬品に頼る我々である。その実際の効きめはわからないが、先日服用した薬の副作用で体調を崩した私としては、こうした野草を利用した民間薬は、かなり気になる存在となりつつある。
先人たちの知恵と、その知恵を忘れた現代人。社会全体として、もうそろそろ、その差の大きさに気付いても良い頃ではないのだろうか。
コメント(6) “繁縷(はこべ)”
コメント入力フォーム
この記事へのトラックバックURL
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=185
http://mytown.main.jp/blog/wp-trackback.php?p=185
おはようございます。
民間薬もね〜効くものと効かないものとあるからね〜
時にはかえってやっちゃいいけないってこともあるからね〜
民間薬を試すときは十分気をつけないといけないよ〜
昔から暮しの中で使われてきた民間薬にも、その使い方を誤ると危険なものもかなりあります。特に毒性の強い野草は、一般の人は手を出さない方が無難でしょう。
また、漢方薬の分野になるときちんとした専門家に処方してもらわないと命にかかわる事態もあり得ます。
化学薬品ほど安易に使われるわけではないのですが、やっぱりその人の身体と症状を知った上で使うのがベストでしょうね。
現の証拠に代表されるように、効き目は遅いが常用しても問題はないようなものや、繁縷(はこべ)など食用にもされていたものは、よほどのことがない限り、大丈夫ではないかと思います。
それでも注意は必要なのかもしれませんねぇ。その効能や使い方をきちんと知った上での使用は大切、昔の人は、それを知っていたんですよね。
先人たちは、知恵と経験を元に、生活の必要枠としてそうして物を利用してきたように思います。できればその知恵、全てではなくとも、伝え残したいものですね。
>その効能は歯茎の炎症・歯痛・打撲傷・腫物・できもの・催乳など
誰かさんにぴったりでは・・・(=’m’) ウププ
誰かさんって誰??キョロ <(・・ )三( ・・)>キョロ
まさか、私じゃないよね?・・・なんちって。(^▽^笑)
ちなみにハコベ入り歯磨き粉というものは、市販にあるようですね。
使ったことはないのでその効果の程は分かりませんが。
ハコベの花かわいい^^
いろいろと効能がありそうですね〜。
ハコベ入りの歯磨き粉って初めて聞きました。
今度使ってみるとか?w
それにしてもかわいい花とはうらはらに難しい漢字ですね(^^;)
漢字だけ出されたら読めないです、ハイw
結構可愛いですよね♪
薬草というのは、あまり有名じゃないかもしれませんね。私も調べるまで知りませんでしたが、この記事を読んだ妻が「そういえばハコベ入りと書かれた歯磨き粉を見たことがある」といっていました。
まだわが家でも使ったことがありませんです。ハイ♪
私もこの漢字は読めませんでした。<0( ̄^ ̄)0>
ξ^▽〆オーホッホッホ