空木(うつぎ)2空木(うつぎ)1梅雨を前に日中は初夏の陽気になっているここ数日だが、例年に比べ朝晩はかなり気温が低い。
予報では来月も気温は低めということだが、田植えの終えた稲や夏野菜などの作物への影響が怪訝される。
写真は山の麓で見つけたものだが、たぶん空木(うつぎ)の仲間だろう。この空木(うつぎ)という名、枝の成長によってしだいに中心の髄が消失して中空になることからその名が付いたということだが、別名を卯の花(うのはな)というらしい。
あの唱歌“夏はきぬ”で歌われる卯の花(うのはな)とはこのことをいうようだが、その歌詞を改めて思い浮かべてみたとき、季節と共に生きていた当時の日本の暮しと、現代社会が置き忘れてきたものが見えてくる。
その歌詞が私の心染み入るのは、たぶん懐かしさのせいだけではないだろう。
◇空木(うつぎ):ユキノシタ科ウツギ属
◇原産地:日本