金瘡小草(きらんそう)1金瘡小草(きらんそう)2その名の由来は、紫の古語“き”と藍色をいう“らん”から来たと言われている。また、“金襴(きらん)”の織物の切れ端のように見えるということから、“金襴草(きらんそう)”とも書くらしい。別名を“地獄の釜の蓋”と言う。墓地のような所にもへばりつくように生えるその様を誇張したものということだが、薬効成分があり地獄の入り口に蓋をして生還できるためという説もある。
その効能は煎じたものを飲めば、鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めなどに効き、化膿した外傷などには茎葉をもみつぶして患部に塗れば中の膿(うみ)を出してくれるということである。
昔から薬草として結構有名らしいが、この花が見られるようになると梅雨の季節はすぐそこまで来ている。