晩秋に咲くホトケノザ 撮影日:2006年11月19日 撮影:管理人晩秋に咲くホトケノザ 撮影日:2006年11月19日 撮影:管理人11月も中旬を過ぎ、冬を前に益々寒さが増しているように感じるこの頃だが、昨今の気象の変化のせいもあるのか、今の気温が例年に比べ高いのか低いのか、よく分からなくなっている自分がいる。そんな中、先日から気になっている道沿いの畑がある。
その畑、夏には背の高いトウモロコシが植えられる。夏が終わる頃刈り取られ広い畑が顔を出すのだが、今年、秋の終わり頃から、ピンク色の花を付けた小さな野草が覆い尽くしている。近づいて初めて分かったが、その正体は“ホトケノザ”。春の野草としてはかなり有名なものだが、秋の終わりにこれほど群生するものなのだろうかと、我が目を疑ったのは事実である。今年も秋に芽を出す野カンゾウ 撮影日:2006年11月15日 撮影:管理人
昨年、やはり秋の終わりに、山の麓の斜面で“野カンゾウ”が一斉に芽吹いたのを見た。やがてそれは枯れて次の春まで芽を出すことはなかったのだが、秋の終わりに見る新芽の緑に、かなりの違和感を覚えたのは確かである。
こうした野草たちの動きが何を意味するのか分からないが、彼らが、今までとは違う何かを感じ取っているのは確かなようである。自然のアンテナを失った我々には、そんな野草の変化からその意味するものを掴むのは困難だが、せめてこれ以上環境を変化させないため、その要因となるものを減らす努力はするべきだろう。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がある。その人事も尽くさぬまま、自然の降す天命を待たねばならぬことだけは避けたいものである。