11月も中旬を過ぎ、冬を前に益々寒さが増しているように感じるこの頃だが、昨今の気象の変化のせいもあるのか、今の気温が例年に比べ高いのか低いのか、よく分からなくなっている自分がいる。そんな中、先日から気になっている道沿いの畑がある。
その畑、夏には背の高いトウモロコシが植えられる。夏が終わる頃刈り取られ広い畑が顔を出すのだが、今年、秋の終わり頃から、ピンク色の花を付けた小さな野草が覆い尽くしている。近づいて初めて分かったが、その正体は“ホトケノザ”。春の野草としてはかなり有名なものだが、秋の終わりにこれほど群生するものなのだろうかと、我が目を疑ったのは事実である。
昨年、やはり秋の終わりに、山の麓の斜面で“野カンゾウ”が一斉に芽吹いたのを見た。やがてそれは枯れて次の春まで芽を出すことはなかったのだが、秋の終わりに見る新芽の緑に、かなりの違和感を覚えたのは確かである。
こうした野草たちの動きが何を意味するのか分からないが、彼らが、今までとは違う何かを感じ取っているのは確かなようである。自然のアンテナを失った我々には、そんな野草の変化からその意味するものを掴むのは困難だが、せめてこれ以上環境を変化させないため、その要因となるものを減らす努力はするべきだろう。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がある。その人事も尽くさぬまま、自然の降す天命を待たねばならぬことだけは避けたいものである。
コメント(6) “晩秋のホトケノザ”
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Σ(- -ノ)ノ エェ!?
ホトケノザの群生って・・・
春と勘違いしたのかなあ?
しかしまとまってって・・・
(-ω-;)ウーンほんと温暖化によって四季が失われつつあるような気がしますね〜
映画じゃないけど一度地球の環境をリセットする必要があるんでしょうかね〜
そうなんです、本当に!Σ(- -ノ)ノ エェ!?なんです。
最近、春に見かけるホトケノザが少なくなったと思っていたのですが、まさか秋の終わりにこんなに群生しているとは驚きました。
こうした異変は自然からの警告と取るべきかもしれませんねぇ。
リセットできれば良いのかもしれませんが、地球をリセットするということは、当然人類も消えうせますよね。あっ、環境だけか。(^^;
今年は秋も暖かかったので間違えちゃったのかしらね?
ほら、うちの紫陽花も10月に咲いたしw
どこかではツツジも咲いたとか・・・。
人間側は「こんな時期に珍しい」とか「季節はずれに楽しめた」程度ですが
本来の自然の摂理に反することなので怖いことですよね。
あそこはまだ咲いていますよ。しかも、ナズナまで咲き誇ってますわ。(^^;
彼ら野草たちが何を感じて今ごろ花を咲かせるのかはわかりませんが、異常なのは確かですよね。
温暖化によって、中間の季節である春や秋が無くなりつつあるようですが、それと関係しているのかもしれませんね。
最近雑草に興味があって、いろいろ目に付くものを覚えていってますがホトケノザは2006年12月28日現在、うちの畑をびっしり覆っています。どの本をみても春の野草としか書いてないので、これほんとにホトケノザかなぁとも思っていました。しかも同じ土地でノビルも沢山生えてますが、これもひょっとしておかしいのかな?
初めまして♪
九州の方でもこの時期にホトケノザが群生してますかぁ!
え?野蒜までですか!
私もこれを見たときは我が目を疑いました。しかし、どう見て“ホトケノザ”ですよね、これ。
四季の無い国では、野草などの花の咲く時期は決まっているわけではなく、かなり区々と聞いたことがあります。
四季に恵まれたこの国の気候も、温暖化によって季節の二極化が進みつつあるのでしょうか。よくは分かりませんが、野草たちがそれを逸早く感じた結果の現象かもしれませんね。
こちらでは、これから2月の終わり頃まで、朝晩は氷点下の日が続きます。多分、一旦は枯れるのではないかと思いますが、春に見かける“ホトケノザ”がやけに減ってきたことも気になっています。